「絶滅」考
・ニホンカワウソ
・九州等のツキノワグマ
・スジゲンゴロウ
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今回「絶滅」とされた生き物のうち、想像が付きやすいのを上げた。
詳しくはhttp://www.env.go.jp/press/press.php?serial=15619
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そんなわけで今回は「絶滅」について考えたい。ゲストを迎えている。このブログの裏?姉妹?ページ「創作物語の館」の看板妖精娘、エウリーことエウリディケさんです。よろしくお願いします。
「今日はよろしくお願いします。すいませんね、しばらくお話持ってきませんで」
「たまったらでいいよ。さて単刀直入あなたは『動物や昆虫たちの相談相手』を使命としてるわけですが、絶滅って、やっぱ受け入れたくない事象なのでしょうか?」
「悲しいのは確かかな。だっていなくなっちゃうんだから。だけど、だからって故意に私たちが回避行動を取ることは許されていません。生き続けることが難しい環境に放り出したり、別の新しい生き物の繁栄を阻害したりするから。例えば天体衝突の氷河期に恐竜に生きろというわけには行かないでしょう」
「人間によるものに関しては?」
「ある動物の活動で別の動物が生活できなくなるのは絶滅の普遍的形態と言っていいと思う。その点で人間さんは自らの版図を広げるに際しては多くの生き物を絶滅させました。オオナマケモノやマンモスは代表でしょう。文明以後も中東のライオンやモアやドードー鳥、リョコウバトなどが人間さん原因と言えます」
「リョコウバトも入れちゃいますか」
「必要だから狩りをした。その結果死滅した、という点では他と変わらないからです。多分、切り分けるべきは、故意に殲滅を図ったり、続けるといなくなると分かっててやったかどうか、だと思う」
「気がつくと最後の個体になってた。ああ残念だってヤツはOK?」
「その時点では、もうどうにもならないわけだから。良い悪い、OK/NGとかじゃなくて『責めても仕方が無い』し『誰の責任でも無い』んです」
「言うなれば無知が悪い…てか、何も知らずにライオンを狩り尽くした初期文明の王朝と何も進歩してない言われてるみたいだな」
「そんなことはないでしょう。自分たちの振る舞い次第で他の生き物の死命を制する。人類は地球生命でたった一種類、それを知ったのです。それはもちろん、人類が故意にそうするだけの能力を持つから与えられたものに他なりません」
「ようやく、行動に責任が持てるようになった?…なんか、やっとオトナの一員て感じだな」
「恐竜はおよそ2億年。人間さんはホモサピエンスになって20万年。他のホモ族がそれこそ絶滅して、生存権を独占し、安定して繁殖できる段階を得た、それが今ではないでしょうか」
「戦争をせず大地の恵みが生きる糧であることを忘れなければ、生きて行けそうではあるな」
「ただ…こと日本に関する限り一つだけ覚えて置いて下さい。島国ですから生存権者を失ったニッチを埋める他の生物種は供給されません。空席のままです。クマやオオカミに相当する生物は現れないのです。応じたバランスに安定するまで、食物連鎖ピラミッドは不安定な振動をし、縮小均衡するでしょう」
「日本人であることは、自然の中に生きていることにより大きな責任があるわけだ」
「日本は昔から、豊かな自然を意識し、楽しんでますよね」
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いろんな示唆があったように思います。今日はどうもありがとう。
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