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2016年4月10日 (日)

オーディオフェスタインナゴヤ2016

←2015はこっち2017年→

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去年までは2月開催で、3月終わりになってから「あれ?そういや…忘れてた」と思ったら4月開催でござる。

さて今年はついでの予定を入れたので、聞きたいところガツガツ聞いて、空いた時間で残りを覗いてカタログ集め、と思ったのだが、結果として以下のガチ聞きだけで帰ってきた。

・アキュフェーズ
・デノン
・ヤマハ

ラックスは「レコードと球アンプで…」ではハイレゾ派としては、なのである。ソニーは去年と同じコンポーネントであり、違う事書けない。パイオニアはアトモスで満席。TADも普段なら聞くが、ほぼ、円盤-アンプ-スピーカの一気通貫システムになってきており、「組み合わせて」の確認の意義は薄い。エソテリは「ものすごい」で終わってしまう、他の社は

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お察し下さい。

・アキュフェーズ

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最初にココを聞いちゃっていいのかという説あるが、時間の関係でトップバッター。システムは送り出しがDP-720。アンプが新製品のプリメインE370およびC2420+A47。スピーカは去年と同じフランコセルブリン「アッコルド」

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(無理矢理)

大体ここはエンジニアがプレゼンをやる。ちょっと緊張気味。アンプはE370でスタート。技術的特徴はトランスのコアデカくして供給電力高めた事、プリ段AVAAを採用し、更にトップ段と2段目はパラ使いにしてゲインに対するインピーダンスを下げたこと、パワー段フィードバック回路をスピーカターミナル真裏に設けてループを短縮した事、保護スイッチを低抵抗のMOS-FETにしたこと。結果SNは3dBの改善を見、ダンピングファクターは400。FETは大電力になるほど内部電圧降下デカくなるがええのけ。パワー段はサンケンのコンプリメンタリA1186+C2837。

閑話休題。

まずはオペラ「運命の力」序曲。ブラスが上品で残響が綺麗かつ目の前に残る。アッコルドはフランコ(故人)がクレモナのヴァイオリン工房をあちこち訪ね歩いて音を決めた、そうだが、弦の倍音はキツいかも。ただ、オレのスピーカー安い音だなぁと思い知らされる。普段は楚々と鳴らす方が多いので気にならないが、深さと強さは比較にならぬ。アッコルドは筐体小さいが、箱と視聴人数(30名くらい」を考えると、良く吸収されず朗々と響かすなぁと。能率低いが鳴らしにくい事はあるまい。ただ、ユーロビートには向かない。スケール大きくなると少しビビりが生じ、ブラスが「食われる」感あり。
次はカーペンターズ「イエスタデイワンスモア」SACD。(現在ハイレゾは48/24配信しかない)。アナログ大元のバックグラウンドノイズが聞こえる。シンバルの鳴り方が「ディテールえぐり出すように」カレンの声のサ行は少し刺さる。ただこれはアッコルドのせい。ポップスはボーカルがデカくて少しボワつく。弦向きの少し倍音強調系の作り+大元アナログだとこんなもんか。
メンデルスゾーンヴァイオリン協奏曲(op64)3楽章。アラベラ・シュタインバッハー。音が丸い。ソロは弦楽器の色んな表情見えて綺麗だが、トッティになると「振動領域の取り合い」になって表現力が下がる感。ここは箱のサイズが出るか。
システムチェンジ。円盤とSPはそのままでアンプをセパレートに。森麻季「赤とんぼ」SACD。 柔らかくホールトーンが豊穣。ソプラノボイスが頭蓋骨と共鳴する。しなやかで柔らかでしかしどこまでも追従し「A級アンプ原理主義」の気持ちが分かる。
さてここで時間切れ。デノン行きましょう。

・デノン

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ユーザになったからには聞いて方向性見ておかないとね。送り出しは円盤とアンプがSX1のフラグシップコンビ。スピーカはDALIのEPICON 6。プレゼン担当氏は「最終日だし、理屈抜きでじゃんじゃん鳴らして行きましょう」

カルミニョーラ「四季」より春。ノーマルなCDが歪みっぽいのはハイレゾ病か。その歪みっぽいが空間に充ち満ちる。おいおいSX1コンビなんだろ。調教の大変そうなスピーカーだなおい。ただ、CDが荒っぽく聞こえて、その荒っぽさがそのまま出て来るのはオーディオ的には正しい。
次はアナログで円盤機械はDP1300。ジェフベックの「ワイヤード」より1曲目「Led Boots」。いあぁレコードでエレキギターダメだろ。丸いしザラザラ感あり。ちなみに針先から火花飛んでますがそれはいいんですかね。
ダイアナクラール「ウォールフラワー」よりイーグルスのカバー「デスペラード」。ボーカルメインはまずまず。彼女の渋み大人っぽいがぐぅ。アッコルドはポップヴォーカル似合わないと思ったが、こっちはピッタリ。でもスピーカがそんなえり好みしていいのかなぁ。

そして。

「次はアニソンのレコードを掛けたいと思います」

マジか。で、「ここさけ」(心が叫びたがってるんだ。)のブルーレイ特典というアナログより「Harmonia」。ギターソロは現代的なストレート系の録音。ただ、ボーカルは歪みっぽい感じがあり、更にボーカルとカホンはリミッタの頭打ち感がある。まぁ、いい、んだけど、そこまで「聞こえちゃう」んだよ。もう一皮剥けて欲しい。

「ジャズ行ってみましょうか」

アラン・トゥーサン「ナイトピープル」

ああレコードの音だわ。バスドラがドスドスだが、本当の最低域、ズシンは切ってある。ウーハーブルブル動くのが見え、グループ感抜群。ピラミッドバランスで稠密な音の再現には相性いいのか。
次々円盤回す。エタ・ジェームス「ピースオブマイハート」。映画「ミスター・アーサー」サントラより「アーサーのテーマ」。

上も下もソコソコだが充実した中域によりアーバンでクールな感じ。この曲にピッタリだろう。
ジェームス・ニュートン・ハワードのダイレクトカッティング板(曲名失念)。これは鮮度高い。アナログレコードと分からないくらい。ハイハットなどの高域の表現はアナログ無制限のならではが感ぜられる。これならアナログもアリだし、ダイレクトカッティングのハイレゾ化もあり。
最後にユーミンの「14番目の月」アナログから「グッド・ラック・アンド・グッドバイ」。浅くて重心高い、76年の円盤に文句付けるな?いやユーミンこんな声じゃねっす。うーむ女声変わるタイプか。要は中高に少しクセがあり、ここをどう生かすor仕留めるか、が使いこなしのコツになるか。少し緩めの方が御しやすくて、さればアナログが似合う、とこうなる。

プログラム終了して鳴らしてもらう事にする。アニソンOKならこれもありだろう。
「歴史秘話ヒストリアのOPで」
「あー知ってます」

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Kalafina「storia」(NW-ZX100→nano_iDSD→DCD-SX1…ナニ?上の写真とドコが違う?レコードプレーヤの前に銀色のハコがあろうが、それがnano子じゃ))

♪ひみつ~の~たそ~がれに~

そうか。こう鳴るか。大体自分のがSX11なので似た味にはなるのだが、例の「アナログを挟んでるっぽいささくれ・しゃり感」が少し強調される感じ。されど海外の優秀録音クラシックに引けを取らない情報量は大した物だ。

すると担当氏。

「デモPCにKalafina持ってきてます」

な・ん・だ・と。

「未来」を流してもらう。SX1が96kHzでロックしてリレーがカチャン。弦楽のゆんゆんたるは値段なりのふくよかさ。スピーカDALIかどうかはさておき、送り出しはデノンと心中していいかもね。

「Kalafina綺麗ですよね」

担当氏、好きらしい。アニソン愛好各位よ。kalafinaならNHKがらみで堂々と鳴らせるし、デノンならアニソン自体に理解がある。まぁハイエンド系も「若い人」に買ってもらわないと後が無いので、そういう取り組み大事。

「ありがとうございました~」

でヤマハへ向かう。デノンブースはkalafinaが鳴り続ける。

・ヤマハ

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本年発売予定の新・リファレンス。NS-5000のデモ。司会のお姉さんがいて、恬淡と楽曲を鳴らして行くスタイル。送り出しは円盤・アンプとも3000シリーズ。素材Zylonにモネル合金を蒸着なんだって。特性コントロールは吸音材を使わずチャンバーで実施。コンセプトは等速・等質の音。

まずダイアナ・クラール「夢のカリフォルニア」(ザ・ママス・アンド・ザ・パパスのカバー)クールで理知的なクラール。「80年代のエクスクルーシブみたいな」と言えば古い人には膝を打つ表現か(古いなぁ)。いわゆるヤマハビューティはほぼ感じない。弦楽泣くような音は抑えた表現で好感。ただ、モニターな鳴り方で、リラックスして聞く感じではないような。

「どの音域も優れていますので、オーディオで表現しにくいビブラホンの楽曲を」

山本玲子tempus Fugitの「Wilton's Mood」より「ザ・クロッカー」。ジャジーでサロン風でいい雰囲気。なるほどビブラホンの鳴り方は強弱・高低で大きな違和感はない。ただ、金属板ひっぱたく楽器にしては鋭さが足らない気が。名盤、だそうだが44/16で録ったらあかんちゃうけ。丸い、シャリっとが欲しい。ハイレゾ病か。
マリア・ジョアオ・ピリス。ピアニストとして参加したベートーベン「ピアノ協奏曲第4番」2楽章。 ピアノも相変わらず難しいねぇ。バックの弦楽は締まりがあって良いけど、ピアノは左手がビビり、硬質で微音が痩せるわ。
森麻季「見上げてごらん夜の星を」96/24。このスピーカソプラノとの相性は抜群と見た。小さく締まったサ行の表現から輪郭をカチッと出すことが分かる。ただ伴奏のピアノは残念かな。
アル・ディ・メオラ「エレガントジプシー」3曲め「地中海の舞踏」。ギターサウンド。アナログ起こしSACD。機材の付帯音が耳まで飛んでくる。1音1音ずつ丁寧に描いて行く印象。これはスピーカーと対峙して聞く曲で、5000向きかも。
SACD角田健一ビックバンド「危険な関係のブルース」ブラス真面目だが窮屈かも。奔放に鳴らすと真逆、音波制御、みたいな。ディザとかそうだが少しノイズある方が生っぽい感じ。それとは逆の志向。トランペットの音は鮮やかだ。
最後シンフォニー。ベルリオーズ幻想交響曲第5楽章96/24。微弱音が多いのでSN問われる。ライブなので応じた多少のざらつきある。さてこれ、同じロス響の円盤持っているが、違うテイクのようだ。ティンパニの地鳴りは固まらず解像。大きくなってもちゃんと追いかける。サブウーハの重低音はわざとらしいのだろう、ただ、これも「空間振動」まで出ているかというと無理。多分アンプの不足。ちなみにアキュフェーズでねじ伏せればウーハぶるぶる出来ると思うが、押しつけがましい音になるかもね。

で、この後ラックスに行ったのだが、レコードを球で…。ソニーは去年と同じ…。となり、そのまま引き上げ。まぁこれまでガチで聞いてないとこ聞けたんでいいのではないか。なお、帰りがけ、まだデノンはkalafina流してた。そのまんまベスト盤「Blue」を通していたらしい。好きだねぇw

●総括

アナログ総回帰、そんな感じ。ハイレゾで引きずり回されてリスナーが疲れたか?まぁオーディオにカネ出してくれるの団塊より上だもんね。スマホでようつべ見て「音楽」を満足している若者を如何にハイレゾへ引き込むか。容易じゃないぞ。ハードとソフトが車の両輪となって進まないと。特にソフトは円盤枚数至上主義とキチガイじみたコピー禁止・著作権主張をやめないとダメだ。「良いかどうかも分からないのにカネ出さないと聞けない」これじゃ広がらない。どうしてもイヤだというなら、音楽番組を内実共に濃くしないと。女の子の数でギャーギャーやってるようじゃダメ。
その点アニソンは「真摯」な方を向いてるとは思うが、そのトップ企業が音圧主義から目覚めないと音質面でクラシックの背中は遠のく。中でkalafina頑張ってると思うが、少なくも数百万クラスのシステムで鳴らしてサマになると思うが、「鮮度」これがもうちょい。スーパーの入荷したての刺身だが、魚市場の水揚げ直後、までにはなってない。折角エレキからアコースティックまで多様な楽器を使うユニットなのだ。カネは掛かるが、「あと数dB」頑張ってくれぇ。
ハードはスピーカがボトルネックになってきた。機械構造物だから過渡特性にはどうしても限界がある。素材、形状、各社各様。個性、無個性、これも懊悩。一通り回路の向上は済み、スピードダウン。まぁ、ハイレゾは始まったばっかだ。じっくりやってくれや。でもって、ハイレゾ充分ならレコードも鳴らぁよ。
個人的には今回聞いた三社を主として追尾して行く。トレンドの把握と対応が早いと見られる。

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