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2017年8月 2日 (水)

身近な毒動物

●冒頭の能書き

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ヒアリをあれだけ騒いだくせに、ヤマカガシのネタになったら急にヒアリの報道がなくなった。それって不安を煽ってるだけで注意喚起にはなってないような気がするけどね。

日本の本土陸域には「病院が必要になる毒」を有する動物は記憶できるほど少ない、という認識であったが、そのヒアリやセアカゴケグモのように、外来の毒動物が増え始め、認識を改める必要が出て来たようだ。

てなわけで「生活空間でエンカウントしそうな毒動物」まとめる。なお一部なぶって遊んでいるが、絶対に真似しないこと

●昆虫類

・スズメバチ(キイロスズメバチ/オオスズメバチ/ツマアカスズメバチ)

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どう猛で攻撃的と敵に回したら手に負えない。毒は強く、しかし1回刺されたくらいではひどく腫れるくらいで死ぬことはないが、2回目以降は重篤なアレルギー「アナフィラキシ」を起こして命を落とすこともあるので侮れない。山の中に巣を作り、ハイキングや、山裾まで開発された住宅街で出くわすが

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こいつは冬眠先を求めてベランダのじょうろに入り込んだ奴。このように向こうから接近してくるから困ったもの。これなんか気づかず手を入れたら刺される可能性もあるわけ。なお最近侵入が報告されている「ツマアカスズメバチ」は更に攻撃的とか。

・アリ類(ヒアリ/アカカミアリ)

アリとハチは近縁種で、アリに毒針があっても全く不思議ではない。ただ日本にはいなかっただけ。
ヒアリは南洋系の外来種で、非常に攻撃的な性格。アリ塚を作るのが特徴とされるが、港湾部のアスファルトのひび割れとか、環境に応じて可能な方法で住み着くため、海外の現状は参考にならないかも知れない。なお、赤いアリは日本在来種にもいるので、見た目での区別は難しい。スズメバチ同様アナフィラキシの可能性がある。

●クモ類

・ゴケグモ(セアカゴケグモ/ハイイロゴケグモ/クロコゲグモ)Tw2

ゴケグモは「後家」グモで、これは英名のWidowSpiderを直訳した結果。なお後家さんの由来は交尾後オスを食って後家さんになるから。

北米系の外来種で、種族・生態とも日本在来種「ヒメグモ」に近い。

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(オオヒメグモ/wiki)

年に1回掃除する程度の部屋の隅とか、どぶ板の裏とか、ボロくずみたいな巣をかける丸い腹のクモを見たことあると思うが、あれがこいつらに置き換わっている可能性を意味する。アメリカではテーブルの隅に巣を張っているのを知らずに触ってしまって、とかあるようだ。町内会の大掃除、それ以前に子供いたずらでどぶ板をひっくり返す、使っていなかった植物プランターに触る……「意図せぬ接触」がありうるので注意。嚙まれるとアナフィラキシ。ちなみにクロゴケは「世界最強の毒グモ」とか書かれる場合が多いが、これはエンカウントの機会が多い結果、アナフィラキシで死に至る場合が多く目撃されたことによる。

・コマチグモ(カバキコマチグモ/ヤマトコマチグモ)

ゴケグモ類が侵入するまで、こいつらが日本唯一の毒グモと言って良かった。実際毒は強いが、図体が小さいので毒の量が少なく、死に至った例は聞かない。ただ、1日くらい腫れて痛むという。

さてこのクモは姿はさておき住処は誰もが見たことがあると思う。

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すすきが原の草団子。開いてびっくりクモが出て来た……経験者多かろう。この長い葉を団子状に丸めたモノこそ彼女らコマチグモ類の巣である。当然こういうところ現在でも多いし、子供さんが草団子を面白がって……というパターン当然あるので注意されたい。なお彼女らはこの巣で産卵し、子グモが生まれるのを見守り、その後自らの身体を子供達に食わせて一生を終える。

●ヘビ

・ヤマカガシ

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子供の頃の図鑑には特に毒ヘビとは書いておらず、しかも臆病でおとなしいので実際良く捕まえて遊んでいた。1度嚙まれて腕丸ごとビリビリ痺れ「あれ、こいつ毒あるんじゃね?自由研究で発表したら有名になるんじゃね?」と思ったが、どこぞの中学生が嚙まれて死んだのはそれから程なくのことであった。

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(幼蛇)

彼らはカエルほぼ専門に食うので水辺に多い。谷筋のハイキングコースとか、住宅街の田んぼあぜ道にいたりする。なのでエンカウント率は高いわけだが、ここでマスコミがあまり言わない重要なことを書いておく。

・耳の後ろから毒を飛ばすこともある
・飛ばす毒はヒキガエル(後述)を食ってため込んでいる
・写真のような赤まだらが知られるが、色彩・模様は地域差が大きく、ほぼ真っ黒のものもいる

毒は嚙まれる方は血が止まらなくなり、心臓に強い負担を掛ける。アナフィラキシを呈する。また、後頭部から飛び出す方は目に入ると失明する。

嚙む前には

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コブラが良くやるこの格好で威嚇すると言うが、本人がそんな余裕を感じていなければ当然いきなり嚙んでくるので注意が必要。

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(頭を扁平にし、身体を硬くして威嚇するヒバカリ。ヤマカガシも似たような感じで身体を硬直させる)

・マムシ

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観光地の「マムシに注意」のカンバンでおなじみ。基本的に山林の水辺に住んで小動物丸呑みしているが、住宅地が山辺に広がってエンカウント率が高くなった。ちなみにこれとカガシの写真は名古屋市の公式だが、名古屋のまむしは2012年に生息が初確認されたとか。

臆病で向こうから逃げ出すが、隠れている(つもり)のを踏みつけるとかして嚙まれる例が多い。夜行性。嚙まれたら病院GO。

●カエル

毒矢にその毒を塗るくらい、海外では「カエル=毒持ち」の認識が広い。逆に言うとそこいらのカエルに素手で触って平気なのは日本くらい。ただし

・ヒキガエル

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こいつは別。ガマの油でおなじみ、耳の後ろや皮膚、イボイボから毒の液を出す。皮膚に着くと炎症を起こし、目に入ると失明の危険、体内に入ると心臓発作を起こしかねない。ヤマカガシも使うことは前述の通り。

一方で臆病でのろまなので、庭先にいても放っておけばいいのだが、動かないので強制退場を計ろうとして素手で触ったりして上記症状が出たりする。ネコがげしげし遊んで目を潰すとか良くあるようで、慌てた飼い主が更にやられるとか悲劇だ。なぶったら素手でなくても手を洗うべき。

●まとめ

まぁこんなもんか。いずれも態様・ご面相からして自ら好んでさわりに行く人は少ないと思うが、「意図せず相手の防空識別圏を越える」可能性があることに注意が必要。とはいえじょうろや植木鉢とか、毒グモがいるかも知れない、スズメバチがいるかも知れないって視点で触ることはないわなぁ。

ちなみに怖いのは公園などでお子さんがエンカウントする可能性があること。小動物や昆虫は子供の良き遊び相手だったんだけどね。無闇に触れなくなってしまった。

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