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アルゴ・ムーンライト・プロジェクト第2部-023-

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「そりゃ懐中電灯くらいじゃダメさ。光が弱すぎるからね。そこで、こいつはものすんごく強力な光を作ってやる。このエンジン……コイルさまはそのためのもの。よろしい?」
「光で飛ぶってことは判ったよ。でも……その光はどうやって作るの?」
 レムリアは首を傾げた。確かに船尾のパラボラ光るが、懐中電灯を千も万も集めているわけではあるまい。
「そこが本質さ。ゆっくり行こう。まず、この船では、その超強力な光を作り出すため、特別の燃料を使っている」
「なるほど簡単だ」
 シュレーターが腕組みし、小さく笑う。お手並み拝見というスタンスであろう。
「でも難しいのはこの先、その燃料の名は反物質という」
「はんぶっしつ……は?はんぶっしつ?」
 レムリアは自分でも目が丸くなったと感じた。
 その言葉からイメージする〝はん〟はアンチ。すなわち。
「そう、〝はん〟は反対の反だ」
「反物質!」
「イエス、反物質」
「反物質。反・物質。ということは……物質じゃないわけで……えー……」
「あ、そういうややこしいものじゃないんだ。単に持ってる電気がプラスマイナス逆ってだけの話」
「へ!?。難しくないじゃん。だったら早くそう言ってよ」
「言う前に悩んだくせに。でね。その反物質と、普通の物質とをぶっつけてやると強力な光が出来る。この原理で光作ってる」
「はあ……」
「ここまでよろしい?」
「判ったような判らないような……うんとですね、つまりですね、具体性に欠けてるんです」
「だから、これからその具体的な部分に入る。……いきなりだが電子って知ってるか」
「日本で言う電子レンジとかの電子?」
 英語ではマイクロウェーブオーブンである。
「そう。その電子だ。イメージ的には……そうだなぁ。確か看護師だよな」
「うん」
「じゃぁ赤血球でも思い浮かべてくれればいいや。〝血が流れる〟って現象は、要するに血管中を大量の赤血球がゴロゴロ移動することだろ?」
「ジカに転がってるわけじゃないけど……うん」
 
(つづく)

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