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アルゴ・ムーンライト・プロジェクト第2部-026-

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 相原の補足にレムリアはそう付け加えた。
 
 でんしようでんしついしょうめつがたこうしろけっとえんじん。
 でんきだまふたつぶっつけひかりだまつくってうごかすよろけっとえんじん。
 
「理解しやすい方でOK。でね。今のが原理。それで、強調しておきたいのがこのエンジンの能力」
「むっちゃ速いんでしょ?知ってるよ」
 レムリアが当然とばかりに答えると、相原が苦笑。
「〝むっちゃ〟て……お前さん日本語どこで習ったん?」
「インターネットの掲示板」
「そうか。騙されて変な言葉言わされないようにな。まぁいいや。そのむっちゃがどのくらいむっちゃだと思ってる?」
「最高速度出すと早いよね。地球の裏側まで何秒かだから」
 レムリアは言った。
 実は、それはそれで常識を越えた凄まじい速度なのだが、レムリアは特段驚いてはいない。本来は宇宙船と聞いてるし、宇宙船は速いものだからそのくらい当然の範疇。最も彼女の場合、そもそも速度というスペックに興味がないせいもあろう。人間、興味ない物の凄さはピンと来ないものだ。
「平然と言ってくれるね。でもね、それは地球の大気圏内を飛ぶときの最高速度なんだ。この船は元々この救助隊のために造られた船じゃない」
「宇宙船だよ。その速度を生かして地球丸ごと対応の救助隊にしてる」
 そこでシュレーターが口を挟む。
「その通り、この船は元々恒星間宇宙を航行するために造られた超高速宇宙船だ。その宇宙空間での最高速度は0.9975C」
「れい てん きゅう きゅう なな ごー しー?」
 レムリアは首を傾げた。もっと出せるとは初耳だ。いや確かにマニュアルでそんな数字を見た気がするが。
 〝C〟って何?
「推進剤の速度にほぼ等しいのだよ」
 相原が、言った。
 男二人揃って、ニコニコしてレムリアの反応を待つ。
 レムリアはこっそり笑った。男は技術的なレベルの高さを女に理解してもらいたい。他方女は技術的に高度な話にあまり興味はない。
 イコール、女に自慢話をしてもそっぽ向かれる。
 
(つづく)

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