« アルゴ・ムーンライト・プロジェクト第3部-087- | トップページ | 【理絵子の夜話】犬神の郷-18- »

アルゴ・ムーンライト・プロジェクト第3部-088-

←前へ次へ→
 
 ハッと気づく。まずその心配をすべきだったのでは。……自分優先に反省。
「確か逮捕って」
「ん?新聞には何も書いてないよ。オレもタイホされたが現在ただいまここにいるわけで。乗組員推して知るべし。裏で日本政府が本部とグルになって動いてんでしょ。心配するこたない。何か感じるか?」
 テレパシー。特になし。
「そっか。そうだね」
 レムリアは頷くと、箸を盆に戻した。
「ごちそうさま」
 久々にまともな食事を摂った気がする。船の中では結局何も口にしなかった。
「もういい?売店で何か…」
「ううん、いいよ」
 レムリアはうーんと唸って伸びをした。相原が空食器を載せた盆を脇机に移す。
 外が騒がしくなってきた。救急車のサイレンに加え、ヘリコプターの飛行音。応じて廊下をバタバタ行く足音が幾つか。
 隣の老夫婦の見ているテレビに速報。空撮画像によれば、玉突き事故にバスが巻き込まれ、横転している。
「船があれば……そういや船は?」
 レムリアはテレビを覗き込みながら言った。男性の頭があって画面がよく見えない。
「同じく何もなし。まぁあんなもの正体ばれたらえらいことだが」
 相原は言うと、レムリアの衛星携帯電話を手にして窓際に向かった。
「Hello,this is Manabu-aihara from remlia's mobile phone.Please show me star-ship argo's status………yes……yes,Oh I know……that's my company……yeah,I'm slave from next spring.So thank you.And now Princess so well good-condition……yes,bye」
 相原は終話ボタンを押して戻った。
「本部の曰くオレの就職先に保管中とさ。まぁ宇宙機やってるからセキュリティからも妥当だろう……って、聞いてないな」
 
(つづく)

|

« アルゴ・ムーンライト・プロジェクト第3部-087- | トップページ | 【理絵子の夜話】犬神の郷-18- »

小説」カテゴリの記事

小説・魔法少女レムリアシリーズ」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: アルゴ・ムーンライト・プロジェクト第3部-088-:

« アルゴ・ムーンライト・プロジェクト第3部-087- | トップページ | 【理絵子の夜話】犬神の郷-18- »