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【魔法少女レムリア短編集】リトル・アサシン-08-

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 機器のバッグは少年が担いだ。レムリアと医師はホールドアップさせられ、そのままの状態で彼について行く。
「重くない?それ」
 測定器はバッテリー内蔵で10キロ以上ある。
「無駄口を聞くな。それから、オレの足跡以外踏むな。1フィートずれたら地雷を踏むぜ」
 洞窟に近づくと、待っていた男達の顔に驚きが浮かび、構えていた銃の向きが若干下がった。
「女って小娘じゃねぇか!」
「オレが娘を見る。ボディ・チェックさせてもらうぜ」
「待てよ兄者」
 ……現地語だが、判るものは判るもの。
 果たして、彼女めがけて我先状態の二人の間に、彼が身を差し入れた。
「頼まれたのはオレだぜ兄弟」
 見れば彼らは顔が似ている。彼は大家族の中で最年少の男、と知れた。
「悪いな下品な兄どもでよ」
「いいえ」
 それが、下品と言うことが判っているだけ、君はマシだ。
 充分に婦女子への敬意を感じながら、足首から太ももまでタッチしてチェック。
「服の下には何もないだろうな」
 自分から証明する機会をくれたのは彼の気遣いと捉えるべきだろう。Tシャツを少しはぐってバタバタさせる。恥ずかしがるほど胸のサイズが無いのが、かえって〝何もない〟の証明をたやすくしているのは何の皮肉か。
 すると、
「おいちょっと待て!」
 彼は大きな声を出して彼女を制した。兄らに殺気が走り、銃口がカチャリと自分を向く。
「ん?」
 彼女が言われた通り動作を止めると、彼は銃を背中に回し、腰を屈めて彼女のヘソの脇を覗き込んだ。
「銃かこれ」
 横腹に抱えた弾痕に一言。
「ああ、うん。こんなことしてれば撃たれるし、命中することもあるよ。でもピンチの命はそういうところに多いわけで。怖がっていたら何も出来ない」
 彼女は言ったが、実際に撃ったのは合衆国軍である上、医療ボランティアの活動とは無関係。本編とは関係ないので省く。
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(つづく)

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