« 【妖精エウリーの小さなお話】けだもののそんげん-08- | トップページ | 【妖精エウリーの小さなお話】けだもののそんげん-09- »

2013年12月 7日 (土)

【魔法少女レムリアシリーズ】Baby Face-06-

←前へ次へ→

 

「体型が子どもっぽいってことさ。“ぼん・きゅっ・ぼん”になってない。水着を着たがらないってこと」
 相原学の物言いは古いので補足する。ぼん、は胸がふくよか、きゅっ、はウェストはきっちりくびれ、尻がまたふくよかであることを意味する。女性のセクシーなボディラインを表した擬態語である。20世紀後半くらい。
「そりゃ、あんたのことを男として意識してるってことだよ」
「そうかいな。むしろ、男と見なしてないから、抵抗なく話してる風でもあるが?」
「その医療ボランティアってのはどのくらいの割合で行ってるんだい」
「毎週末インターシティで動ける範囲のどこかの孤児院。3週に一度地球のどこか。その他に大きな災害や戦乱があればランダムに呼び出し。2ヶ月に1度はキャンプや野戦病院に1週間程度缶詰。ウチに寄るのは海外からの帰り」
 この説明には若干ウソがある。追って説明する機会があろう。
「国際寄り道とはすごいね。さすが王女様。インターシティって何?」
「オランダの特別快速みたいな列車。アムステルダムから半日の範囲に出かけるって」
「なるほど……いいかい学」
 母親は無意識に、であろう、声を小さくし、
「なんじゃい」
「意識してると悟られないように、デリカシーを持って普通に」
「そりゃ、そのつもりだが」
「あたしゃ明るく笑ってるあの子が好きだよ。あんた以上にね。のほほんとしてる彼女はこの上なく素晴らしい。文字通り姫だ。世界に誇るべき姫様だ。子供達共通の宝だ」
「そういうことは本人に。だから世界中に友達がいるよ」
「そんなこと想像つくさ。重要なのは、その彼女がなんでウチにはお泊まりしてくれるんだってこと。要するに安心してくれてるわけだろ?お前の言動、対応如何では彼女の安心を奪うことになる。知っておくべきだが触れて欲しくないことなんだ。あんたと彼女の関係がそういう状態ならね。最も、夫になるとかステディな仲なら、逆にそれで話し合えない方がおかしいとは思うけどさ。お前、男女交際の経験無いだろ?その辺が心配なんだよ。経験も傷つきもせずいきなり昇華できるか?」

 

|

« 【妖精エウリーの小さなお話】けだもののそんげん-08- | トップページ | 【妖精エウリーの小さなお話】けだもののそんげん-09- »

小説」カテゴリの記事

小説・魔法少女レムリアシリーズ」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 【魔法少女レムリアシリーズ】Baby Face-06-:

« 【妖精エウリーの小さなお話】けだもののそんげん-08- | トップページ | 【妖精エウリーの小さなお話】けだもののそんげん-09- »