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2014年7月 5日 (土)

【魔法少女レムリアシリーズ】Baby Face-36-

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「今は半日かな?まぁ、解けたらやり直すだけの話。警察屋さんの意識ごまかしてもいいし。遠慮する気は無いよ……」
 レムリアは言いながら、相原のスマートホンでニュースサイトや掲示板の類を見て回った。「手配かかったね。スーツにメガネの東洋人男が少女を誘拐。公務執行妨害、傷害、窃盗。あたしに対する疑いはどこ行ったんだい。似顔絵が出てるよ。似てないけど。アムステルダムの国際列車とスキポールは重点警戒。バス、タクシー、路面電車に手配書。防犯カメラが駅に逃げ込むところをバッチリ。これが何度もテレビ放映されてる」
「パトカーの車内カメラあったらアウトだな」
「パトカーは多分大丈夫。ていうか、あなたに魔法かかりっぱだし」
「ああ」
 相原は頷いた。彼には以前、空飛ぶ船の船長と同じ能力を持つよう魔法をかけた。脳で電磁波を拾ったり、脳波で電磁的干渉を生じさせるというものだ。これはやがて解ける外観変化と違い、スキル・能力として身についてしまう。同じ理屈でマジシャンの魔法をかけた子供達が少々いる。彼ら自身は自覚していないが。
 従い、相原の“知られたくない”心理は、その能力を無意識に発揮させ、エレクトロニクスに干渉したであろう。以上、彼女の見解。なお、このスキル系は解除も可能ではある。しかし相原は“回路の不具合探しに便利だから”という理由でそのまま保持している。
「まぁ、存在するならテレビで流れてるわな」
「そゆこと」
「しかし……まぁ。怒るわけじゃないが、君の身分と所在はオランダ政府に開示されてるんじゃないのか?今からしたらダメか?」
 レムリアは首を横に振った。
「してないし、もうしない。そんなことしたらセキュリティ問題が出てきて政府や王室に負担が掛かってしまう。この街に来たのは私の勝手わがまま。税金動かすなんてとんでもない。でも、それも今日までだから」
 

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