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2014年11月

【魔法少女レムリアシリーズ】Baby Face-57-

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 部屋に窓は無い。四隅にはエンタシスを描く大理石の柱。天井は半球形で竜の彫刻。星座が宝石の象眼で表現され、竜は夏の天の川の姿をしているとは相原の認識。四方の壁には何と干支のレリーフ。即ち北がネズミ(子)であり、こぼれた穀物に群がる姿が可愛らしく描かれ、東がウサギ(卯)で草原に遊ぶ数匹の自由な姿、南がウマ(午)で凜々しく一頭、そして西がワシだが酉の意であろう、木の枝に一羽止まってウサギを睥睨。
 メイドさんがいて、スタンプ他一式をテーブルに置き、下がる。
「えーと、こっちが運営会社の管理印だね、入国審査はここと」
 レムリアは相原のパスポートにスタンプをし、万年筆でサインした。
 一方相原は天井と壁から目が離せない。
「お判りになったようですね」
 女王が訊いた。
「ええ、干支がここまで伝わっているとは」
「太古、東洋からも使節があり、施術の礼にと施していったと聞きます」
 相原は頷き、天井に目を転じ。
「北極星がトゥバンだな。シリウスは赤か」
 その発言にレムリアが反応した。
「そう。どういうことなのこれ。これも歳差?」
 スタンプの余分なインクを吸わせて尋ねる。自分の知るシリウスは全天一明るい白い星。一方、北極星は歳差であるとそれこそ相原から聞いた。歳差……地球は止まりかけのコマのような首振り運動をしている。その結果、コマの回転軸の延長線上、すなわち指極星は時代と共に変化し、応じてどの季節にどの星座が見えるかも変化する。例えば紀元前1万年代(および西暦1万4千年代)、北極星は織り姫で知られること座のベガであり、東京で南十字星が見える。が、シリウスの色が変化するとは聞いていない。なお、トゥバン(Thuban)はりゅう座α星で、メソポタミア文明期の北極星である。
 

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【理絵子の夜話】新たな自分を見つける会-07-

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 笑顔なのに不快。“※但し美少女を除く”というフレーズ知ってるが、彼女はどちらか言うと可愛いと判断されると思うが。
 なのに、不快。
 理絵子が肩入れする理由が判る。だが、この調子であれば、理絵子は恐らく防空識別圏を設定している。
 メシに誘われる。……自分、それは識別圏を解いてしまったのではないか。
 自分のみならず、理絵子のものも。
「どうぞ」
 母の手があり、小皿に盛られたサラダ。
 続いて油がジャージャー言って揚げ物が始まる。ここで逃げ帰るのは幾ら何でも失礼か。
「でも、そんなこと無いんだ。幼稚園がキリスト教系でさ……」
 北村由佳は著名なプロテスタント系私立幼稚園の名を挙げた。
「そこつながり。普通、日曜学校とか卒園すると行かなくなるじゃん。それでも来てもらえるような気軽な集まり、そんな感じ。『新たな自分を見つける会』って言うんだ」
「キリスト教ベース?」
「うん」
 なら、多少は対応できる。田島綾は思った。理絵子を部長に活動している文芸部の創作でファンタジー系を扱う。伴って聖書をサラっと読むくらいはしたし、イエスの言いたかったことや“神”の意味合い、自分なりの意見言えるつもり。
「たとえば、あなたはトマトが嫌い」
 北村由佳はいきなり言った。
 これに、田島綾はまずは驚きはしたが、
 自分が無意識に避けて食べているのを見透かされたのだと気がついた。
「当たり。苦手。よく見てるね」
「でしょ。だから、ごめん、判ってたんだ。私が黒野さんと話してる時のあなたの視線」
 これは驚かざるを得なかった。どこかしら思っていた“何でこんな奴”意識が表出していたというのか。
 田島綾はフォークを置いた。
「そう思っていたつもりは無いけどそう見えていたならごめん」
 何だろう。この、敗北感。
 ……って、この心理も見透かされてる?
 

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【魔法少女レムリアシリーズ】Baby Face-56-

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10

 正装、であろう、熟年の男女がそこにあった。
 白いレース生地のドレスに王冠の女性。
 燕尾服で頭髪がロマンスグレーの男性。
 顔立ちはアジア人として親近感が持てる系統。但し、肌の色自体はコーカソイドに近い。
 以下、都度彼女の通訳が入るが、全て日本語で記す。
「こちらは相原学さん」
 レムリアはまず相原を紹介し、そのまま。
「先に言うけど拝跪の礼とかやめてね。私の両親です。まず母親。122代クイーン・オブ・アルフェラッツ。コーマ・サダールメリック・アルフェラッツ」
 アルフェラッツは古代日本の邪馬台国、エジプト王朝と同じく女系である。女王が君主となる。女王の正式な名前スペルはComa Sadalmelik Alpheratz.称号は「境界線上の幸運」。
「父です」
 ゲンマ・メリディアーナ・アルフェラッツGemma Meridiana Alpheratz.称号は「南天の真珠王」
 ちなみにレムリア自身はMedia Borealis Alpheratz.称号は「極光の花冠」。
「相原学です。日本から参りました」
 相原学は頭を下げた。両手指をスーツのスラックス折り目に沿って真っ直ぐ伸ばし、腰を折る。純日本式“お辞儀”である。
「沢山、娘から伺っています。今回はトラブルに巻き込まれたとか。娘のために申し訳ありません」
 女王は目を閉じ、会釈ふうに頭を下げた。
「いえ、自分がもう少し早くたどり着いていれば……」
「ああ、そうだった」
 相原の言葉を遮ってレムリアは言い、両の手を合わせてパチンと鳴らした。
「パスポート貸して」
「ああ、そうですね。まぁ、迎賓の間へお進み下さい」
 繊手で示された迎賓の間。玄関より入り左手。一般的に王宮での歓待、迎賓としてイメージするのは晩餐会が開かれる大広間でろうが、アルフェラッツのそれはこぢんまりという表現が適切である。白いクロスのテーブル一つ。椅子の数で言えば、女王夫妻の座する背もたれの高い大きな椅子が並び、以外に左右の辺に2脚ずつ。夫妻の対向側には配されない。

(つづく)

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【理絵子の夜話】新たな自分を見つける会-06-

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 田島綾は迷った。義理だ、と言えば、現実を突きつけることになる。されど、それはこの母娘双方を否定する。
「つまりあなたはクラスで孤独を感じてるわけ?」
 こういう言い方に変えてみる。ああ何で気を遣ってるんだろうあたし。
 すると、問いに対して北村由佳はうつむいたまま頷き、ポタポタッと音を立てて涙のしずくがこぼれた。
 嗚咽。
「ごめ……ごめん……これで飯食えとか……ムリだよね」
 何だろうこの面倒くさい娘。
「あの……そう思うんだったら、それこそりえぼーに訊いたりとかした?」
「怖い」
 何がじゃ。声に出すまでしなかったが、代わりに眉根を潜める自分を田島綾は自覚した。
「……黒野さんにまで否定されたら潰れちゃう」
 まぁそりゃそうだろう。でも理絵子はそんなこと絶対にやらない。ただしそれは、理絵子がこの面倒くさいを認めていることを証ししない。親しくしつつも防空識別圏は保持する。
 返す言葉を考える間にスープをいただく。
 ……その葉っぱが少し苦い。
「だからね」
 北村由佳が口を開いた。
 田島綾は北村由佳を見た。今度は自分が発言するターンなのでは?
「このヨガとか、自分を変える活動を始めたんだ。彼女に、黒野さんに、ちゃんと、友達って言ってもらおうと思って。それってすごいことだと思うから」
 その発言は田島綾の脳内に警報を鳴らした。自己啓発と称する何かや、新興宗教の勧誘の手口で良く聞くパターン。
「あ、今警戒したでしょ。変な団体かと思って」
「うん、思い切り」
 田島綾はそう返した。見透かされたのは悔しいが、事実だし、そういうのはお断りという明確な意思表示でもある。
 に、しても、不思議なパーソナリティの娘ではある。泣きはらした顔で得意げに笑っているのだ。そして、何故か、不快。
 

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【魔法少女レムリアシリーズ】Baby Face-55-

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「うん、レンガの煙突があちこちにあって、うわー、焼き物あれで作ってるのかなぁ、って思ったらさ、殆ど廃業でガワだけ。中身はオシャレ小物ショップでついでにお茶も、そんなんばっか。それが新たな雰囲気って奴に繋がって行くんだろうけどさ。はい、我が家です」
 王宮へ到着した。
 鉄門があるが何も言わずとも開いた。レンガの門番小屋があり、赤い制服の衛兵がいて捧げ銃(ささげつつ)。銃は本物のショットガンだという。
 両翼広げる城の造作は古い。円筒形の構造物を幾つか重合した構造である。頂部は尖塔ではなく円形であり、見張りと、高所からの攻撃設備を配せる。素材はレンガで白塗り。
 門から城の玄関、大きな開き戸までは僅かな距離である。目測30歩、と言ったところか。よく欧州系の城の描写には門から玄関までの距離の長さを利用するが、ここの場合その役目を街並みそのものが担っているためであろうか。ちなみに大理石のタイルが敷き詰めてある。
 相原が一歩踏み出そうとし、
「外壁を越え、街並みの市民兵の攻撃を乗り越え、内壁すらも乗り越えたらここで地下に落とされる。私の歩いた跡に沿って歩いてね。落とす機能そのものは生きてるから」
 レムリアが言い、タイルを選びながら歩いた。
「映画みたいだ」
 相原は彼女を追ってピョンピョン飛ぶように歩きながら言った。
「魔宮そのものだよ。魔術の本営だもの。どのタイルがOKなのかはテレパシーでしか判らないし。コロコロ変わるし。王室廃止してどう処理するか知らないけどさ。まるっとフタかな?」
 距離の割りに手間を要して開き戸に着く。一見木製であり、補強用に鉄の帯板を貼った形状だが。
「ご明察。鉄筋入ってるんだなこれが。で、攻城装置でぶち破ろうとして鉄筋切れると、何と内壁の内側、城の敷地全体が大洪水になります」
 レムリアは王宮背後にそびえる山を指さした。地下水脈の中にこさえた水門に直結しているという。その水は先ほど歩いたメインストリートに水道として導かれている。水道の料金は無料。
「(……)」
 呪文。
 そして扉は開いた。
 

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【理絵子の夜話】新たな自分を見つける会-05-

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「しかし……初めてお邪魔するのに、いきなり夕食にお呼ばれとか本当にいいんでしょうか?」
 田島綾は軽い調子でそう言った。
「だって……親身になってくれてるのに、週末のこの時間じゃん。おもてなししなくちゃ、でしょ」
 北村由佳はそう言うと、田島綾の向かいに座った。
「じゃぁ、いただきまーす」
 全く無関係に食欲は食欲。そしてこれは空腹の所為ではあるまい、スープからは美味を予感させる匂い。
「単刀直入に訊くけど」
 スープのカップを口に運ぶ田島綾を見、北村由佳が口を開く。ああ、そっちが本題でしたね。
「ん?」
「あたしって、どう思われてんのかな、黒野さんに」
 さんざ迷惑かけやがって、だろ、と田島綾は反射的に言おうとし、母君が鮭のカルパッチョを持ってきたことに気付いて、
「あ、どうも……つーか、りえぼーなら直接言ったと思うけど?あの娘(こ)婉曲な表現嫌いだしね。それで何も聞いてない、ってなら私だって判らない。大体、クラスの違う私に、あなたの話題を振るわけが無いわけで。そもそも……」
 以下飲み込む。そもそも、あなたと私は友達ですら無いでしょうが本当は。だが、そこを言わなくても倒置法で文章自体は成立するな。
「黒野さん……だけなんだよね、自分と喋ってくれるのって」
 北村由佳はうつむいて涙をこぼした。
 ああそりゃそうだろうと田島綾は思った。この……表現しづらいが“押しつけがましく突っぱねられる”印象は近づきたいとは思わない。
 よって北村由佳はクラスで孤立を見ている。理絵子はそこにいじめの兆候を捉えて積極的に声をかけるであろう。
 容易に想像が付く。で、前記分析に繋がる。
「お義理で口聞いてくれてるのかなって」
 そのお義理でもそれとなく気付かせず、平静に出来てしまうのが理絵子である。
 

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【魔法少女レムリアシリーズ】Baby Face-54-

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 レムリアは小首を傾げてそれを受け。
「(ありがとうございます。ちょっと両親に話がありまして。それから、今後は、そのような心遣いはどうぞ不要で)」
 女主人と男の子は顔を上げ、目を見開いた。
「(それはどういう……)」
「(やがて明らかになりましょう。幼い頃はお世話になりました。ちょっと急いでおりますのでこれで)」
「(いえとんでもない。お引き留めしてすいません)」
「ばいばい~」
 男の子が手を振り、再び歩き出す。
「君が故国を出たのは無視されたからと聞いたがね」
 相原は言った。そういう財政環境下、税金により完全に生活を保障された特権階級。あまり良い感情を持たれていない。早い話が“いじめ”である。だから、彼女は日本でいじめ被害の女の子に出会った際、都合二週間ずっと連れ添った。
「国民が出て行かないのは、近隣各国で何らかの宗教的制約を受けるのがイヤだから。こっちは日曜学校、こっちは定時の礼拝だしね。逆に言うとそういう人たちだけ残って1200というべきかな。リベラル系ってクラスタ。何らかの権利や奉じる肩書き持ってるの嫌いでしょうよ」
「それって王族追い出しての国家乗っ取りじゃん」
「事実不要だしいいんじゃない?両親は親善使節としての待遇が保証されてる。問題は私の処遇だけだった。それが決まれば早いほうがいいわけよ。過去の蓄え取り崩して食い繋いでる体たらくなんだから」
 歩きながら石畳を行く。両脇の家々はなるほど個人工房と評してよい建て屋が多い。但し、相原の印象を借りれば、人通りは少なく、製造業に供されているであろう、機械類の音も聞こえてこない。静かである。
「東京の下町みたいだな。個人工場が多い。そういや常滑(とこなめ)行った時もこういうのイメージしてたら違っててガッカリした言ったな」
 

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【理絵子の夜話】新たな自分を見つける会-04-

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 そして正面、リビングダイニング……妙に子細に人様の家を観察している自分を意識する。スパイ気取りと言うより自然とそういう行動になっている。自己正当化しておくと何か怪しい。
「ごめんね少し匂うでしょ。さっきまでお香を焚いてて……ヨガやってたんだ」
 リビングダイニングは廊下真っ直ぐ進んで突き当たり。左手にテーブルセット。右手はカーペットが敷いてあり、大きなドーナツを思わせるクッションと、そのヨガであろう、ポーズ写真の本が開いて置いてある。
 本には『お香でヒーリング効果倍増』……なるほど。
「……やったら私も痩せるかな?」
 田島綾は自虐を口にし自らを指さした。体型に関しその手の言われようであることは百も承知。お菓子、甘いもの、ジュース大好き、応じた体型百も承知。
 ただ、今、そう言ったのは、黙り込んで挙動不審は雰囲気悪くするかと思ったから。
「やってみなよ。代謝が良くなるよ」
 果たして北村由佳はそう言ってニコッと笑った。やはり少し反応や物言いがずれていると田島綾は得心する。
 ちなみに、男子達にこの手のネタを言うとこう返る。
『田島はふっくらボインがいいんじゃないか』
 黒野理絵子はBMIなる数値が云々で話をする。
 どちらにせよ、自分の自虐を肯定すると自分を傷つけるという配慮を感じる。
 比して。
「お座りになって」
 そのタイミングで発せられた母親の台詞に、田島綾はヨガのクッションに正座してみた。
 自分の表情に曇りが表れていたら、それを感づかれていたらイヤだと思っておどけてみた。
「あはははは田島さんってホントおもしろい」
「え?え?違う?」
 コント風にボケてみる。とりあえず不思議母娘から笑いを呼び出すことには成功したらしい。
 テーブルに目を移すとカップスープが配膳されている。パセリであろうか乾燥し粉末状になった緑色を北村由佳がビンから取り出しスープにパラパラ。
 

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【魔法少女レムリアシリーズ】Baby Face-53-

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 以下、王女がメインストリートを一人で歩き、後ろから執事の如く相原が付き従う、という図になるが、住人イコール国民は、目を合わせ会釈はするがその程度。
「財政は税金ベースでほぼ赤字。電気ガス水道の生活インフラは近隣国から購入。王家の仕事はその辺の条約取り付けと裁判。昔は無償で提供を受けてた。魔術で国家間の平衡を取る代わりににね。その点、ここは魔術不要の世の中にあっても地政学上、宗教的影響圏の境目にあって体のいい緩衝地帯なんだ。だから内部からも外部からも他国との併合やEU加盟と言った話は出てこない。侵略も旨みは無いんだろうね。人も産物も無いからね。通貨は過去の経緯もあって自国独自の物は持たず、その時代時代のデファクトスタンダードが流通。だから今はEU非加盟だけどユーロ」
「大学の教養の講義みたいだ」
「ごめんね堅い話で。でも、フィアンセなら知っておいて欲しい。だから、王家終了の話があるわけよ。私の即位はなし、で」
「王家無くしてその後の政治は」
「サンマリノを参考にしようって。ボランティアの推薦議会制共和国。今の議会がそのまま最終決定権を持つ代わりに、議員選考システムに手を加えましょうってわけ」
 おもちゃ屋の前を通りがかり、男の子が彼女を見つけて手を振る。それは国民すべからく冷たい反応では無いことを示す。
 レジ内、男の子の所作を見た女性が振り仰ぎこちらを見、レムリアは立ち止まる。
 女性は立ち上がり、店の扉が開いた。
「(これは姫様)」
 声に彼女は笑みをひとつし、男の子に手を振る。おもちゃ屋の女主人である。公用語はラテンの生き残りという。カッコ書きは邦訳を示す。
「(突然で驚きました。大きくなられて、大人っぽくなられて)」
 女主人は傍らの男の子を促し、二人で胸に手を当て、頭を下げた。敬意の表明。
 

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