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【魔法少女レムリアシリーズ】Baby Face-62-

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「オレ達に王家のじじばば養えってか?労働と納税たぁ簡単偉そうにほざいてくれるが、じじばばはどうやって働くんだ?」
 質問と言うには野卑な指摘。
「両親はセラピストの資格を有しています。国内外の養老院、孤児院とも契約を結んでいます。ご心配には至らぬかと」
 なお日本で“セラピスト”は国家資格ではない。
「城はどうすんだ」
「色々と解明されていない映画じみたからくりが多数あります。それらをそのまま観光資材として生かして頂ければ良いかと。ただ、この敷地に洪水を引き込むなど物騒なものもありますので、アカデミー会員諸氏の協力を得て慎重に進めて頂ければと存じます」
「自分達は何もしない?」
「私どもでよろしければそのようにしますが。ですが、王族3名しかおりません、フィアンセ含めて4名ですので、有識者の意見は頂戴しながら進めたいと考えます」
 その後もやりとりは続いたが、殆どが事後の国家運営に対する責任放棄の批判であり、略す。ただ、レムリアは終始冷静かつ恬淡と即応したと書いておく。総じて「惜しむ声が一つも無いのに驚いた」と後に相原は評した。
「以上で終わります。忙しい中ありがとうございました」
 国民がぞろぞろ引き上げて行く。
「さてと」
 レムリアは布告台の踏み台から降り立ち、相原の手を取った。
「という状況であっても、あなたを紹介して、ちゃんとお別れを言いたいところも幾つかあったり」
「さっきのおもちゃ屋さんみたいな……」
「そう。敵ばかりというわけでもなく。付き合ってもらえる?」
 相原が頷くと、レムリアは取った手を引き歩き出した。らせん階段を降り、玄関から門へ移動、なのだが、踏み石の経路は既にさっきと違う。
「テレパスじゃないとワカランようなもんは解析出来ないだろうなぁ」
 

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