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アルゴ号の挑戦~東北地方太平洋沖地震~【魔法少女レムリアシリーズ】-057-

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 中から派手目の音。幾らか壊している。閉じ込められているので、最短距離と救出空間の確保のため。
 イヤホンにピン。
『救出成功。意識あり』
 船をそのまま屋根ギリギリまで降下させ、スロープを延ばす。
 主婦らしい女の人を二人でリレー。まず、アリスが屋根に出、ラングが穴から女性を押し上げ、アリスが抱き上げ、そのままスロープへ。
 ラングが穴から出て来、スロープへ移り、救助完了。
「光圧解除。次地点」
『了解』
 船はそのまま水面を滑った。
 2階建てアパートの屋根の上3名。しかも、子供達だけ。学習塾とある。
 ところが。
『周りが火の海だ』
 火に取り囲まれている状態。火の海文字通りである。しかも、その火の海がどんどんかさを上げて行く。ここで、これまでと同じ船からの爆風では、子供達が吹き飛ばされるリスクがある。男達が降りて、スロープを横付けし……もどかしい。求められるのは“一瞬・一回”。
 そう考えている暇すら惜しい。
『すり抜けながらかっさらえ!』
 日本アニメの著名なセリフを言ったのは相原であった。
 レムリアはその意を理解し、副長セレネにテレパスで伝えた。副長は更に意識を船へ伝えるシステム(普段は要救護者の“心の悲鳴”が発せられたポイントを同定するのに使う)を使い、レムリアの意識をCGで可視化。
 全員がビジュアルで作戦確認。ここまで5秒。
『了解!』
『おう!ドクター操舵頼む。私も行く』
『操舵権受領アイ』
 斯くしてスロープに現れた双子と船長、大男計三名。
 レムリアは彼らの腰にワイヤを繋いだ。フックはスロープにセット。
『準備良し。シュレーター!』
 男達はワイヤの力を借りてスロープから天地逆さにぶら下がった。
 船で通過しながら抱き上げようというのだ。その著名なアニメのワンシーン援用である。

 

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