青きプリマドンナ
1月8日。
成人の日。
祝日。
仕事始め。そう、祝日なのに出勤。これは工場の生産ラインをちょこまか動かしたり止めたりするのは効率が悪いから。
年頭に当たり新たな気持ちで、とでも書けば殊勝だが、オレサマ朝から気もそぞろ。
なぜ?
「いつかは」と考え出したのはいつだったか、もう忘れた。
それが今日やってくるからだ。
仕事何やったっけ。
覚えてないのでアフターファイブに飛ぶ。カタパルトに装架されたかの如く発射(!)。オレサマ行きまーす。どこへって金山。
輸入鉄道模型専門店
ついに舶来ものにかぶれたかこの大タワケ者が!いやいや待って待って。鉄道模型のいいところは規格が国際的に統一されているところ。いつもの線路といつもの装置で普通に走らせることが出来るのよ。だから「夢の競演」ができる。鉄道模型が「趣味の王様」と称される理由の片翼。
さて店に着くとママに連れられたおガキ様と店主氏が談笑中。おガキ様は小学校5年か6年か。ほほぉ、ドイツ製の鉄道模型入門セットお買いあげですか。初めて買う鉄道模型がドイツ製とはいい度胸一体どこの良家のおガキ様じゃい。
一抱えもあるセットを両腕にニコニコしているので、
「かっこええなぁ」
と持ち上げてやるとママさんが。
「お年玉全部はたきました。もう一生ものです」
ええ買い物なのは確かだ。ゲームみたいに陳腐化しないしな。
大事にすりゃ大人になっても動くぜ。
さて母子会計終わって店主オレサマに「いらっしゃいませ」。受け取りに来た旨伝えると「お待ちしておりました」。店の奥より恭しく取り出されたるはサイズ的にはA4ノート程度の箱。
蒸気機関車のテストランを母子が眺める。「おおー」メカニカルな動きが好きらしい。
さぁこの店の用事は終わった。ゴシャゴシャ買い物して帰宅する。少々コーフンしているせいか少々頭が頭痛(笑)である。これじゃあまるで、最初に模型を手にした、幼きあの日のクリスマスみたいじゃないか。
夕食を取り、娘を風呂に入れ、娘を寝かせ、そしてようやく、店の袋に手を伸ばす。これまた恭しくも白手袋などしてパッケージを開封、取りいだしたるは『青きプリマドンナ』。
オリエント急行
ようこそ。我が家へ(明日に続く)。
※本稿文章が体をなしてなかったため1/9全面改訂。
コメント