医食同源
漢方、っつーのは、やったことのあるかたはご存じと思いますが、一部の頓服を除き、効き方が非常にゆる~いです。週・月の単位でじわじわ作用します。これには漢方の原材料と、そのコンセプトに理由を求めることが出来ます。
まず端的に言えるのは、「自然に存在するものを使った」クスリだということ。抽出・濃縮・結晶化なんてことはしてませんので、有効成分は大量ではありません。
そして、これ重要ですが、「薬」をアシストとして「食事」「生活習慣」を改善し、「治療」ではなく「崩れた体のバランスを取り戻す」ことが最終というか真の目標だということ。ただクスリ飲んどりゃぁええっちゅーもんじゃなく、この3つを使った三位一体で「戻る」ことが漢方のスタンスなのです。その意味で医と食は同じ口に入るものとして区別されることなく、医食同源なわけです。そこには当然「特定のものだけバカバカ食う」という世界は存在しません。あるべき食事を取るのです。ナニ?あるべき食事はどんなんだって?学校給食みたいなタンパク質脂肪炭水化物の比率を考えた…
じゃねーんだこれが。
参考に考えるべきは実は原始時代の食事です。端的に言えば日本人の体はそれに適応した作りになってます。「その時食えるもの食う」から「食いたいもの食う」への移行が始まって1000年も経ってません。しかも「食いたいもの食う」を始めたのは平安貴族ですが、庶民は恐らく江戸以前はそんなこと出来なかったはずです。そんな数百年で遺伝子変わらない。ちなみに、平安貴族が虫歯と糖尿で悲惨な老後を送ったのはよく知られるところです。
元に戻して。
要は体質改善したかったら、そーゆー古典的な日本の食生活「その時食えるもの食う」に戻ると相当違うよということです。ナニ食ってたんでしょ。遺跡掘ると出てくる古代人のうんこ解析すると、タンパク源は大きく魚介に依存し、鹿やイノシシ肉も多少はあったようです。炭水化物は米の他、いわゆる雑穀もかなり。あとは木の実・葉っぱ・根菜など、植物系の食えるもの。
粗食
おお、と思った方もいるかも知れません。粗食という考え方は、こうした観点から見ると、は原点回帰そのものなのです。
もちろん、現代人ですからこの繰り返しでは飽きますし、カロリー的にも持たないでしょう。多少肉類混ぜて構わないと思いますし、精神的ストレスが胃腸を痛めるサポートとして、乳酸菌の取れる食品を加えても良いです。
但し、栄養がある、というフレーズですぐ浮かぶ「牛乳」は必ずしも必要なさそうです。
エッと思う方多いでしょう。学校給食に牛乳のない日はない。
その高い栄養成分を否定はしません。でもね、日本って牛いなかったし、野生動物の乳飲む習慣もなかったんですよ。日本への牛導入は農耕用として大陸から連れてこられたのが弥生時代。牛乳はもっと下って飛鳥時代と言われます。今でも牛乳飲むとお腹こわす人、どうにも好きになれないという人がいますが、こういう背景があるのでそれは別段不思議ではないし、無理強いするのは間違いです。それに、元々飲んでいなかったわけですから、飲まないとしたところで、栄養バランスに影響を与えるわけでもないのです。
人間も元を正せば自然の中で生きてきた自然の生き物。不自然な自分を感じたら、自然に、野性に帰ってみませんか?
ナニ?オレサマは男性部分だけ野性そのものだって?
うっせーよ。否定せんけど←やっぱりすけべ
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