耳まで真っ赤の日曜日
バレエ発表会当日。
親も本人もドキドキする物。
普通は。
ウチの場合チトちがう。親だけがドキドキしている。
理由は簡単。当のご本人、本番もヘッタクレもないから。そういう概念ないの。
「いつもと違うところで、綺麗な服着て、踊る」
そんだけ。
「今までやって来たことを今日もやる」
そんだけ。
なら心配するこたねーじゃんかって?それが心配なのさ。何せ本番って概念ないわけだから。
これをやってはいけない。
って禁忌概念もないわけ。
踊らずこっちに走ってくるんじゃないかとか、そーゆー心配があるのでごじゃる。
で?
9時過ぎに妻子現場へ送り届けて国民の義務をまず果たす(投票)。
じたばってから江戸の外れより出てくる母(娘には祖母)を迎えに行く。
あんかけスパをかじり、花束探してせとでんガタゴト会場へ。
開場1時間前だが既に行列になっており、義父母先着済み。
列は伸びて開場前には会場外までびろーん。
3時開場、前から2列目に陣取る。これで客席の身内は我、我母、義父母。妻は裏方なので舞台袖より。
そして開演。
幼児クラスなので出番は早い。白い衣装に化粧をして、舞台右袖より他の子達と颯爽と登場。ニッコリ笑顔で。
客席に手を振る♪
ちゅど~ん!←高橋留美子風に
会場そこここからわき起こるクスクスホホホ系の笑い声「微笑ましいわねぇ」的な意図は感じるが。
こちとら4人耳まで真っ赤。
「みんながきてくれたからございさつしたの」
娘その晩述懐す。
しか~し。それはあまりよろしいことじゃないのじゃぁ。
その後もこちらを気にし、よそ見をし、ゆえにワンテンポ遅れるは、アクションの左右はみんなと逆だわ。
ただ、踊りそのもののシーケンスはひととおりこなした。
「練習でちっともやってない」
という妻の言とは裏腹に、本番では踊るには踊った。さすがに空気の違いを読んだか。
その後は上級生の踊りに移って行く。集団から人数が減って行き、最終的にソロになる。3人で登場、の段からトゥシューズ。さすがにこのクラスになると見栄えがする。ちなみにバレエやってる女の子はひとしなみに立ち居振る舞いが違う。立ち姿もスッとしていて何に付けまっすぐでしなやかだ。
で、ソロのトリは講師陣、上手くて当たり前なので講評は略す。
休憩はさんで後半は「眠りの森の美女」(チャイコフスキー)より「オーロラ姫の結婚」
ここでは両手に花輪を持ち、頭上にかざして踊るわけだが。
ニッコニコ(^。^)b♪
これに会場はまぁまたあの子だわ的な笑いがクスクス。いややめて何この背中がよじれるようなモジモジ感。
「これ花輪持ってなければ絶対また手振ってるよ」
首肯×3
「たいしたもんだわ」
…いえなくもないか。
かくてぶっとびの初舞台は汗かきまくって終了。
娘の祖父母他、見に来てくれたお友達に花束をもらう。
そしてもらった花束をクルマに運ぼうとしたその時。
「頑張りましたねぇ」
笑顔の女性は。
主催者(要は塾長)
ぎゃぼ~←(c)のだめ
しかも
目、笑ってないし(どひ~)
何言えばいいのさ。
「申し訳ありません」
「いえいえよかったですよ」
「糞度胸だけはあるんですが、発揮するところを間違えているようでして。すいませんすいませんすいません…」
誤魔化すくらいしか、つーか、親の遺伝だとそれとなく思わせるくらいしか出来ないじゃないのさ。
しかしさすがに気まずく、娘がふらふらするのをいいことに、追いかけるフリしてフェードアウト。こら娘、おまいセンセに例を言わんかい。
ぜーはー。
ちなみに妻はお手々振り振り事件は妻は丁度見てなかったとか。話を聞いておろおろしている。まぁ、芸術家肌の人は、ここまですっ飛んでると逆に大したモンだと思うことの方が多いようであるが。
「謝っておく」
礼儀としてはそうだね。
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