台風一過「どうして虫」発生
台風一過。
「おそといこうよぉ」
連日の雨続きに、アウトドア派の娘としては当然の発言。
昼食後吹き返しの中出る。青い空に飛行機雲ひとすじ。
「ねぇおとうちゃん。ひこうきはどうやってとまるの?」
「は?」
4歳児の質問か。
実は午前中、NHKでマチュピチュを扱った番組を見ていたらガンガン「ご質問」が来た。
「ねぇこれなぁに」
「昔の町だよ」
「これなあに?」
「昔の畑。急な坂だから、石で段々にしてそこに土を入れて畑にしたんだよ」
「どうしておみずがでるの?」
「お水がないとお野菜育たないでしょ。だから石で水が流れるようにしてあるの。トマトやジャガイモは元々この国で作られてたんだよ」
「ふ~ん」
なんで虫。どうして虫…幼時誰もが通り過ぎる時期にわが娘も到達したか。正直しつこいしやかましいのだが、子供は興味を持ったことは一発で覚えるので、徹底的に答えてやると後々素養になること請け合いである。しかも一昔前なら調べることすら難儀だった内容が、今やネット検索で一発だ。
「一緒に調べてみようか」
ぎゃーぎゃー言われる「ネットの正しい使い方」そのものでないかい?
冒頭答え。
「翼をナナメにして、浮き上がる力が減らないようにして、少しずつ下がっていって、車輪を出して、降りるんだよ」
「ふ~ん。じゃぁなんでもみじはあかくなるの?」
脈絡がないが、本人にとっては目の前に「青々としたモミジ」が生えていたので当然の質問。
確かアントシアニン…
「秋になってお日様が出てる時間が短くなると、モミジの中で赤い色の素がたくさん作られるの。だからだよ」
「ふ~ん」
納得したらしい。ちなみに紅葉の具体的なメカニズムは学術的に未解明である!
さて娘は公園へ行きたがったわけだが、雨上がりで水たまりだらけだろうと考え、普段と違う公園へ行く。
小1か小2くらいの仲の良さそうな女の子二人(姉妹ではないようだ)と、そのどちらかのお父さんと見られる男性。
当初その女の子達とは全く関わりがなかったが。
オレが赤とんぼ(ナツアカネ)捕まえたら見せて見せてと寄ってきた。
その時、小さい方の女の子が娘をちらちら見る。
幼稚園の名前を出し、そこの子かと聞くので、そうだと言ったら、「あ、やっぱり」。
娘の名は幼稚園中に轟いているので、この子も聞き及んでいたらしく、オレに対して心のガードを解放してくれる。時あたかも足元にバッタが跳ね、ハグロトンボなんてレアモノが現れたもんだから期せずして虫取り大会。娘の幼稚園は野生児育成センターの一面を備えているが、ご多分に漏れず、その子も平然とバッタを手づかみ。
子どもこうでなくちゃ。吹き返しの風の中、その瞳が光ってるぞ。
女×3でキャッキャ。アブラゼミがいたのでとっつかまえてやったらヒートアップ。
「ハグロトンボ捕まえてよ」
ムチャ言うない。ありゃすばしこい。
取れた。
「みせてみせて」
「さわらせてさわらせて」
「どれどれ」
はいはい。が、この写真。ハグロトンボはイトトンボ系なので、ひ弱で繊細かと思ったらさにあらず。翅なんか赤とんぼやシオカラよりしっかりしてるくらいで、ザラザラした指触り。
とかやってたらちょっかい出して噛まれたらしい。
「あ!」
「きゃっ」
逃げちゃった。もう無理だよ。
一通り付き合わされる。高鬼、だるまさんがころんだ…
「だるまさんが転んだかも知れない」
「だるまさんが転んだら嬉しいな」
「インディアンのパンツ!」
バカバリエーション一通り披露したら笑ってくれた。昔取った何とやら。
高鬼でチーズ。
はぁ、疲れた。
さて夜になり台風一過の空には星がキラキラ。
「あの星なあに?」
キタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!!!
「木星」
「しろいの」
「だから木星だよ」
「下の小さいのは?」
「アンタレス」
「あんたれすってなぁに?」
「さそりの心臓」
「さそりってなあに?」
「南の方にいる毒虫」
「ふーん」
「じゃぁもくせいってなあに」←覚えていることに注意
「地球の兄弟」
「ちきゅうのきょうだいって?」
太陽系の図で説明し、天文シミュレータでシマシマが見えるまでズームアップ。
「ふ~ん。アタシちきゅうが見たいな」
ぐーぐるあーす起動。星の次は星の世界から見た地球を見たがる。宇宙スケールの視野を持った4歳児である(笑)。
…しかしこんな写真がポンと撮れるたぁ最近のデジカメはスゲェな。
今日の生き物たち
ナミマイマイ/ショウリョウバッタ/アブラゼミ/ハグロトンボ/ナツアカネ/シオカラトンボ/ノシメトンボ/セスジイトトンボ/カマキリ/ナミテントウ/ヒメカメノコテントウ/カナブン
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