親知らず抜歯再び
反対側も抜く。
5時退社とし、飯食って歯を磨いて歯科へ。
「穴ふさがってませんね。血の塊が出来なかったからでしょうね。食べかす詰まってますよ」
先回抜いた分の穴の話。食いカスはピンセットで取ってくれた。すまんねぇ。
「この間のは血がなかなか止まりませんでしたからね」
「みたいですね。体質ですか?」
「いいえ、壊血病だったりして」
「…」
深刻にならないならない。些細な非日常ギャグです。
「…大丈夫でしょう」
当たり前です!
さて抜歯作業。手順は同一。麻酔二度打ち、ペンチでごりごり…ごりごり…
「ふっ!むっ!」
おいおい。
「はんほうへひ?(反抗的?)」
「そうですね。えーと、上顎用の3番…」
歯科助手♀になにやら道具を指定。
…なんすかその不法駐輪の原チャリが標識柱に巻き付けてる鎖を切るパワーカッターの手のひらサイズの如き大げさなキカイは。
めりめりっ
「ふご…」
「痛いですか?」
「いえ、骨から外れるメリメリで」
「…慎重にやらないと先っぽだけ残ったりしますんで」
それはやめて。
ちくっと痛みが来て肉がねじ切られる感触。
「はい取れました。また持って帰ります?」
「…はぁ」←何となく断れず
「分かりました」
ちなみにこいつも虫歯で黒変。次回はこれら虫歯の顕微鏡写真を公開!
…しないしない。誰も見いひん。
※壊血病…一応、書いておきます
かいけつびょう。ビタミンCの欠乏により、端的に言うと人体組織の結合が外れて、古傷が開いたり血管が壊れたりして血が出てくるんですね。歯の主組織である象牙質(虫歯でココがむき出しになると痛い痛い)も形成されず、歯がポロリと落ちます。もちろん、血は止まりにくいし傷が治るのも遅れます。
豊かな国ニッポンではまず生じないのでギャグの範疇かも知れませんが、新鮮な野菜、柑橘の手に入らない最貧国では深刻ですし、ニッポンでも、乳飲み子で粉ミルクばかりなど栄養状態にルーズだと、発育障害という形で現れます。このため、小児壊血病をモラー・バーロー(或いはメレル・バロウ)病と呼んで、大人の壊血病と区別して扱うこともあります。ちなみに
* 軟骨や骨境界部での出血、血腫
* 骨組織の形成不全
* 骨折や骨の変形
* 出血や壊死
* 歯の発生障害
が、主な症状です。
どこの自治体でも、保健師・栄養士に相談が出来るはずです。赤ちゃんの健康管理は万全に。
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