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2007年8月15日 (水)

娘と流星

この夏、娘にとって一番星は「木星」。二番星はその直下で輝く“さそりの心臓”「アンタレス」である。
P7150676_2
(どっちも写っています。探してみましょう)
で、最近これに続いてのたまうのが
「ながれぼしがみたい~」
どーやらアンパンマンあたりでちょくちょく出てくるのが興味の大元らしい。とはいうものの、ちょくちょく見られる現象にあらず。
で、ペルセウス座流星群。
「我慢しないと見えないぞ。我慢できるか?」
「うん」
ベランダに出撃したのは午後10時。
「みえないじゃん」
だからすぐ見えるもんじゃねいっつーの。
ここで流星観測のコツを書いておく。

一、まずペル群やふたご群のように、「良く飛ぶ」定番群を狙う
一、流星はその名を冠した星座を中心に(輻射点という)四方へ向かって飛ぶ。その星座を視界の中心に据えよ
一、仰向けに寝転がるべし
一、流星物質は地球の引力に引っ張られ、後ろから追うように落ちてくる。このため一般に夜明けに向かって増えて行く。朝まで頑張れ
一、視点を一点に定めて動かさない。
一、その視点を動かさない状態で、視野のあらゆる場所で生じる些細な現象に気がつく能力を養え

で、慣れと鍛錬=とにかく場数が必要なのがラスト二つである。
「あ!流れた!」
「どこどこ?」
その差はこうして現れる。…4歳児には「偶然」以外まず無理なのである。
でも見たいというからには仕方がない。仰向けに寝転がり、その上に娘を同様に仰向けに寝かせる。

一、視点を一点に定めて動かさない。

今日はこれをテーマにしよう。10分。頑張れ。
「よいかあの星を見るのだぞ」
某野球マンガじゃないが、ほぼ真上にいたはくちょう座デネブを指差し、あの辺から飛ぶと嘘をつく。とにかくじっと見てろという。
3分。
軌跡の短いヤツ(しかもペル群じゃないが)が、丁度真上を流れた。
「ほらほらっ!」
「あ、ほんとだ」
…お前見てないだろ。
見てたら指摘する前に声を出すはずだ。
「どう見えた?」
「こうやって」
指を動かした方向はまるで逆。やっぱりな。
所詮見上げて5秒で文句を垂れる娘である。10分間一点を見据えろと言うのは無理か。ちなみにオレ個人は視界の隅2カ所で2つの出現を認めたが、元々大人と幼児の視界の違いもあり、娘には見えていないに相違ない。もう少し我慢が出来るようになるか、2001年しし群みたいにワラワラ飛ぶような状況じゃなくてはだめだ。
そのうち娘は視点を一点どころか、まんじりとも出来なくなってくる。23時。ペル群としてはこれからが本番だが、まぁ、頃合いだ。
「寝るか?」
「うん」
「お父ちゃんが、今度は流れ星が見られますようにって、流れ星にお願いしておくからな」
「うん」
ちなみに30分で6個(散在含む)。まぁ上等だろう。

なお、申し上げておくが、流れ星にお願い3回…は、平均発光時間0.2秒程度を考えると判るように、まず無理である。それでも…な、アナタにはもう一つ、コツを伝授させていただく。


たとえば。



「金、金、金っ!」

今日も暑かったね

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