デジタリックジェネレーション
NHK。
昼の天気予報の前に、地上デジタルの宣伝をあれやこれややっている。画質がどうの、こんなデータ、視聴者参加。
ぶっちゃけ、「テレビは見えさえすればいい」世代にとって、デジタル化は、単に買い換えを強制するだけのいい迷惑である。しかもただ買ってきてチャンネル合わせ(VHF系統はそれも不要)さえすれば、スイッチとボタンだけで事足りた。それがデジタルになった途端、カード刺して郵便番号入れて…BS見ようとしたらNHKに電話するとかしなくちゃなんない。「素晴らしい画質です」…ドーラン塗りすぎとか毛穴が見えても興ざめなだけだよ。
でもまぁオレらの世代はいいよ。どーいう仕組みでナニすりゃいいか把握してるから。データ放送も野球の経過とかとりあえず天気とか、重宝してまっせ。「ナニか面白いモノやってる?」新聞開いて…ノンノン。「番組表」のボタンを押しますワナ。
「あ、ちょっと見てみたいかも。でも面白いかなぁ」
「録っといておもしろなきゃ消せばいい」
画面に出ている「予約する」のボタンを押せばハードディスクに書いてくれる。「てつわんだっしゅ」や「ねぷりーぐ」はニュース終わってから追いかけ再生。たった今放送中の番組を、録画しながら、その冒頭より見る。しかもCM飛ばしながら。まぁ高効率。
「娘が眠そうだ」
「止めといて先に風呂だ」
他にも「空耳」だけぶっこ抜いてDVDに焼いたりしてね。
「まる見えとか江原の番組はCMが多くてウザイ」
「そーゆーのは意図的に録画して後から見るんだよ」
別にリアルタイムで見てないと話題について行けないってもんでもなかろうが。
でも「いいのかなぁ」とも思う。オレら小さい頃ってもっと、見る番組吟味してた気が。新聞見て内容把握して、マルつけたりしてね。
作る側も選んでもらおうと一生懸命だった気が。
「録るだけとっといてあとで消せ」
「つまんねから飛ばし」
「微妙…RAMに入れとくか。邪魔なら消しゃいんだ」
便利だけどさ。
とかやってたらまた救急車たらい回しで命が一つ。なんでこの期に及んで「到着してから」「一個一個電話して」受け入れ先探すのさ。
車内の画面に受け入れ先リストと対応可否○×出てるぐらいしてていいじゃんよ。ケータイで新幹線の空席情報見るのと何か違うのか?。そしてその○をタッチすると
「今から行きます」
「お待ちしてます」
チャットの方が早いだろうが。ネットがモバイル・ユビキタス化されて何年経った。世紀の変わり目は何時の話だ?
webカメラでつなげよ。バイタルデータ電送しろよ。何のために電子データ化してるんだ?。動物虐待を画像掲示板で騒ぐくせに、人間の病気やケガの状況を送るという発想がどうして出てこない。壊れた電気製品をお店に持って行く。店で判らなければメーカーの修理担当に送られる。そこでも判らなきゃ設計担当まで送られる。でも人間の修理にそんなネットワークはない。飯釜と命と優先順位はどっちが高い。
税金ってのはバカブッシュの顔色伺うためにあるんじゃねーぞ。殺人飛行機の修理代に頭悩ますヒマがあったら「とりあえずウチに来い」ってな病院でも作ってみやがれ。空でも海でも鉄路でもいい「動く」病院でも作ってみやがれ。
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