鉄ヲタ、朝の街を駆ける
朝のせとでんは4分間隔。
オレ的には駅前の踏切で一本前を見送って、がデフォ。
今日も踏切が鳴り出し…。
ダッシュ。渡ってしまおうというのではない。時々散歩姿を見かける歩行ハンディのある男性が、渡り切れそうにもないのだ。
当たり前だが鉄ヲタの頭の中には「保安システム」一式も体系網羅されている。
ここで使わずドコで使う?
本来この手のネタは自慢げに語ることではないが、以下参考のために記しておく。
オレが駆け寄った時、遮断機は完全に閉まり、しかし男性は普段電車の通らない留置線までは達していた。
とりあえず事故の危険はない。
電車は駅でドアを開いて乗降中。
「大丈夫です」
男性に一声かけて遮断棒を持ち上げる。この時点で駅ナカの踏切(駅員がボタン操作)担当の駅員が気付いてすっ飛んできた。
男性を通し、駅員が電車に片手を上げて安全を連絡。電車は発車していった。
とはいえ幾つかの偶然がこの裏にはある。
まず、この駅は全ての電車が止まる。このため、発車前の電車は直接制することが出来る。
到着してくる列車も、駅近くに急カーブがあり、電車の速度は高くない。
また、何より男性は電車の通らない場所までは行き着けていた。
で、ない場合は?
こういう物がある。赤ランプが点滅している虎シマの柱か、その近辺に必ず付いている。
コイツを押すと、踏切異常を示す信号が点灯した上で、「緊急停止信号」が放出される。近隣およそ1キロの電車で非常ブレーキが自動的に作動する。電車は法令で、非常ブレーキ作動後600m以内で停止する能力を持たされているので(新幹線は除く)、遮断機が下りた直後くらいであれば、確実に安全は確保される。なお、電車の非常ブレーキは速度がゼロにならないと解除できない仕組みになっている。
ちなみに、駅にはこんな物がある。
動作は同じである。いつもの駅、いつもの踏切、是非、位置を覚えておいていただき、「あっ!」の時に活用いただきたい。正当な理由があれば、作動で安全が守られたならば、鉄道会社は文句は言わない。
…にしても今日の例で怖いと思ったのが、身体にハンディのある方、お年寄りが転んでしまった。或いは車いすの脱輪。
ピンチの状態で誰も通りかからない。もちろん、踏切自体、そういう事態に備えたセンサーが付いてはいるが、万能ではない。
携帯電話に近隣の駅の番号を放り込んでおき、踏切には固有の名前や番号があるので、それを伝えて「動けなくなりました」とする方法はあるだろう。役所や福祉団体を介して、鉄道会社と取り決めておくとなお良い。
防犯ブザーの如くボタン一発で緊急停止信号が出る(電車自体にはそれに相当する装置を積んでいる)のが理想ではあるが。法令もあるから難しかろう。
え?軌道短絡?それはもっと難易度が高いのではないか?
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