半島の魂(そうる)
サムスン電子が日本市場から引き上げるそうな。パソコンとモニタの部門だけは残すと。理由は「世界で最も厳しい日本の消費者の目に認められなかった」そうな。
確かに半島系の家電品、日本じゃぁなかなかお目にかかれない。たま~に超特売の液晶テレビや景品のDVDプレーヤがこいつらだったりする。ヒュンダイの乗用車見たことあるかい?
でも地球規模で見るとサムスンの家電品は一流に分類されるという。シェアも相当なもんだ。海外でこれらに太刀打ちできるのはソニー松下程度とか。
この違い。
仕事上半島の部品メーカと(日本メーカのアウトソースだが)品質向上会議を持っている。ここで感じるのは
「俺たちは正しい」「過剰品質だ」
という彼らの認識。
「故障率がこれだけ減りました」(だからいいだろ?)
と威張り散らしたように太いフォントで書いてあるパワーポイントが飛んでくる。減っているのは確かだが、故障率が根本的に日本メーカと2桁違う。
「そこまで求めるのは過剰品質だ」
彼らは言う。じゃぁ訊いていい?「テキトー」な品質の物アンタら欲しいかい?
「KTX」という高速列車が半島を走っている。専用軌道を高速でぶっ飛ばす、日本の新幹線と同じような概念の列車システムだ。この持って回った言い回しで判るように、彼らは「新幹線」のコピーを嫌い、おフランスはアルストム社が世界に誇る高速鉄道システム「TGV」のライセンスを買った。地震ハァ?トンネル何それ?な大陸地盤の無人の平原を、重たい機関車にバカでかいモータを乗せ、電力に物を言わせて爆走する轟々たるシロモノだ。しかも時速300キロから普通にパッド式ブレーキで止まって運動エネルギーを全部熱に変換するってんだから地球にもとても優しいじゃないか。それを山脈貫き台風が襲い猛暑と豪雪と日本海震源の地震も届く半島に持ち込もうってんだから大した度胸だ。
…で、開業からこれまでの3年ほどで、「列車が止まる」トラブルが2000。トンネルの圧力変動による車体のゆがみ、騒音の苦情数知れず。
「線路敷きのトラブルは、新規に建設した部分で、地盤がこなれていない部分があったせいだ。既存の部分では起こってない」
さいでっか。その「既存の部分」を作ったのは「総督府」なんだがね。
「10分以内定時到着率90%!」
と、彼らは胸を張って発表する。90%以内という尺度で見れば東海道新幹線東京-大阪は30秒である。
それでもJR東海は「もっと努力します」という。
近所にヒュンダイのショップがある。斜向かいがレクサス。2ブロック先にはメルセデスがある。
そしてヒュンダイはいつも店員だけである。
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