遥かなるオリエント
※2007/11/10冒頭追記・2008/12/28訂補
「オリエント急行」をキーワードにここへ来られる方が見えるので先に書いておきます。このページ自体で確かにこの列車を少し出してますが、多分、「あなたが知りたい本当のこと」はここには詳しく書いてありません。以下を参考に求める先へ飛んでください。
1.この列車での旅行を真剣に考えている方。
VSOEの日本語公式サイトがあります。
http://www.orient-express.co.jp/
オープニングフラッシュアニメ下の「japanese」をクリック。毎年春~秋のみの運行なので念のため。ちなみにダブルキャビン(2人用個室)利用で、2007年度はロンドン-ヴェニス間30時間30万円前後でした。お値段については、為替レートで変わりますのであくまで目安です。
2.鉄道模型をお求めの方
Nゲージが「アーノルト」(arnold)ブランド。及び「オリエントエクスプレス’88」日本国内仕様がKATO。HOゲージが「リバロッシ」(rivarossi)ブランドから出ています。
私自身が購入した店は「モデルバーン」さん。
http://www.modell-bahn.com/
通販可能です。近いお店に問い合わせてください。
他には
「エルマートレイン」さん(通販専門)
http://www.elmer-train.com/
鉄道模型ファンで知らない人はモグリ。東京銀座「天賞堂」
http://www.tenshodo.co.jp/
通販可能かどうかはお店にお尋ね下さい。
後は思い浮かぶところとして東京の「チムニー」さん
http://e-chimney.jp/index.html
通販もOKです。
いずれも在庫の有無をまず確認してくださいね。なお、この記事を書いている時点で、Nゲージのシンプロン編成はメーカー在庫切れです。
・2008年9月追記。現時点で他に以下のような予告が出ています
L.S.models S型寝台車(1920-30年代のオリエント急行の主力)
http://www.1zu160.net/neues/neuheiten2008.php
レムケ オステンデ-ウィーン急行 3軸車(20世紀初頭頃)
http://www.lemkecollection.de/product.asp?pID=8679&cID=43
TRIX 3軸ボギー木造車(1900年パリ万博展示車をプロトタイプとしたフリー)
http://www.trix.de/
KATO オリエントエクスプレス’88(来日編成 日本国内仕様)
http://www.katomodels.com/distribution/poster/poster2008_12.jpg
KATOのインプレ記事はこちら。
3.列車自体の話をもう少し知りたい
私の記事でよろしければ
特段鉄道ファンではない、人向け
https://fly-up-fairy.cocolog-nifty.com/blog/2007/01/post_3931.html
鉄道ファン向け
http://www013.upp.so-net.ne.jp/sunop/SimplonOrientExpress.html
…ファン向けは私自身ヲタですので膨大なテキストに付き合わされます。覚悟してください
4.箱根のとか言ってたけど?
箱根のラリック美術館が来日した車輛を1両買取り、展示しています。しかるべき料金で中に入って、ラリックのガラスパネル(もちろん本物)を見ながらお茶を頂けます。
ラリック美術館「ル・トラン」
http://www.lalique-museum.com/letrain.html
5.ビデオが見たい
http://www.vicom.co.jp/kaigai/2902/2902.htm
http://www.kadokawa-cc.com/product_info.php?products_id=206
実際持っていてお勧めなのはこの2作でしょう。面白いことに両方見るとロンドン-ヴェニス間を往復できます。
以下はこのページ本来の「本体」です。
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犯人
世界・ふしぎ発見! 「ヨーロッパ豪華列車オリエント急行の旅」
120年の歴史&伝統セレブ大集合 11月3日(土) 21:00~21:54
世界・ふしぎ発見!◇ヨーロッパの国境を越えて人々を運ぶ豪華列車、オリエント・エクスプレスにスポットを当てる。"走る豪華ホテル"と呼ばれるこの列車は約120年前に誕生した。かつて列車の乗り心地は快適というには程遠いものだった。そこに目を付けたベルギーの資産家が寝台車を導入し、それまでになかった新しい鉄道を造り上げた。さらに国境を越えるという発想を実現し、発展していった。ミステリーハンターの瀬戸カトリーヌがロンドンとイタリア・ベネチアを結ぶ列車に乗り込み、鉄道の旅の魅力を紹介する。問題は、乗客にとても喜ばれる、他の列車にはない備え付けの物とは何か、など。
…で、上記のようなキーワードでわんさかアクセス、と。ちなみに書いた当人すなわちワタクシは
す っ ぽ か し ま し た 。
気付いた時はイギリスを走っていて、正直しまった!と思いました。でもまぁ、持ってる資料やDVDを越えるような内容にはどう考えてもなってないわけで。てなわけで後悔はしてません。
は、さておき。
まぁテレビの力が凄いんだろうね。どう見ても「鉄道マニアじゃない」キーワードもありますからね(オリエンタルなんて初歩的な書き間違いは絶対にやらない)。
そして番組に合わせてこれだけアクセスが急増したということは、この存在を初めて知り、或いは聞いていたけど具体的に耳目に触れたのは初めてで、どっちにせよそれだけでイチコロに仕留められた人が多かった、ということでしょう。なお、あの番組の最後で模型が出てきましたが、あれはブリティッシュプルマンの方、オリエント急行本尊たるワゴンリ
ではありませんからね。
にしても。
「オリエント」とは欧州から見た東方…中東・アジアを指す言葉です。すなわち、その最たる地に住んでいるのが我々日本人ということになります。当の目的地に住んでいる我々が、これだけイチコロにされる理由は何なのでしょう。
「オリエント急行」
欧州人が惹かれるのは判ります。現代文明の直系の源流はローマであり、ローマはギリシャから、ギリシャはエジプトとメソポタミア、そしてチグリス=ユーフラテスへとつながっています。一方ローマにはインダスと黄河が海路陸路結集しました。これらオリエントを祖とし西へ向かった文明の結節点がイスタンブール(ローマ→オスマン・トルコ)なのです。従って、彼ら欧米人に取り「オリエント」へ向かうことは、自分たちの文明文化・価値観の故郷へと辿る道を意味します。東へ行くと共に時間を遡る「時空の旅」となるのです。
加えて…実は欧州の言う「オリエント」が本来「未開・野蛮」のニュアンスを含んだ差別語であったことから判るように、オリエント急行に乗ることは、そうした地への「冒険旅行」の意図も含んでいました。ちなみに、イスタンブールからエジプト・中東へ更に継走する列車もあり、そうなると本当に冒険と言って過言ではなかったはずです。
つまり、遺伝子レベルの故郷への時空を越える冒険、誘う列車は破格の豪華さ…そそのかす要素はなるほど揃っているのです。
対し、オリエントの最たる地に住む我々は。
同様な文明根源的な要素は多少はあると思います。言うまでもなく明治以降欧米化されたわけですし、それ以前の文化は大陸の産物です。でも、それだけでは惹きつけられる要素としては弱い。少なくとも、「この列車」に惹かれる強い要素にはなりません。
で、気付いたのがこれ、
「列車」であること。
しかも長距離の。現住地から遥か遠くへと向かう。
都会のターミナルを発する長距離列車。
日本の多くの人々に取り、それは「故郷へ向かう」を意味しているのではないでしょうか。故郷とは根源であると共に思い出の世界。そう、この点で「時空への旅」という因子は同じ。
しかも。
我々日本人に取り、この列車は「ちょっと見てくる」「ちょっと乗ってくる」存在ではありません。ここに「卓越した豪華さ」が加わり、「遥か高み、遠い、手の届かない存在」というイメージを与えています。すなわち、「懐かしさと憧れ」を抱えた、遥か彼方の存在。そしてその目的地は、異郷であり故郷。
「遠きにありて思う」
それが、列車の形で具象化し、パリの灯火に青く燦然と輝いてそこにいる。
だから、
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