アクシデント
勤務中。
妻は用事があるとCメール(au)を送って寄越す。
今日もバイブが短時間で切れたのでそれかと思い開くと、電話の着信。かけ直すと。
「自転車で転んで頭を打った。病院行った方がいいかなぁ」
声が震えて喋りが遅い。パニックもあろうが脳が影響を受けて活動が鈍化しているのだ。
ちなみに幼稚園はその前日に2学期が終わっており、妻が外出と言うことは当然娘の一緒のはずだが。
電話越しに娘の声が聞こえる。大丈夫のようだ。ヘルメットをかぶらせているせいもあるだろう。
状況を聞き出すに養護学校の前で転倒し、丁度終業式直後だったため、親御さんや学校関係者に救助され、同校の保健室に運び込まれた由。
意識はあるが頭は怖い。出血が進行して徐々に脳組織を圧迫し、後になって状況が悪くなることがある
病院で見てもらった方が良いと答えたら救急車で搬送。CTを撮るとメール。
直ちに病院へ向かうことにする。引き継げる物引き継ぎ、あと放っぽって午後休暇。タクシーを捕まえる。
もう少しというところで携帯に着信。
「あのう…」
妻ではない。看護師さんとおぼしき女性の声。
「来られますか?」
病院から呼び出しってぇと気分のいい物じゃないが、それならそれでそうだと言うであろう。
「あと数分で着きます」
「あ、そうですか」
状態を訊こうとしたら先に切られた。…まぁ大げさなことはあるまいとここで判断付ける。
到着し、受付を通ったら。
「あ、おとうちゃ~ん。会いたかったよお~」
丁度エレベータからストレッチャーの妻。しがみついてくる娘。娘は足をすりむいた程度でどうということはなし。ただ指くわえている辺り心細かったと見られる。
「おかあちゃんありがとな」
一言伝えると、救急担当の医師の机に、出来上がったX線CTの写真が貼られたので、医師より先に見る(おい)。
すると看護師Kさん
「…医療関係の方ですか?」
そんな風に見えた?…でもね、部品の故障解析でX線写真は見慣れてんのよ。
医師登場。
「これは骨のつなぎ目ですよね」
「そうですね。…ああ、綺麗だ。症状は吐き気と、まぁ大丈夫でしょう」
「いわゆる脳震盪?」
「そうですね」
診断確定で予後不問。処置内容以下。吐き気止めを含んだ輸液2時間ほど。ブドウ糖中心の水分補給用。まぁポカリスエットの点滴でもイメージしていただければ結構。後こっちのすることは8~24時間スパンで異変が無いか見ていればいいだろう。
妻はストレッチャーからベッドを移動。後で聞いたら頭がぐわんぐわんしていたとか。まぁ「気が変になるほど目が回った」状態に近かろう。
待つしかないので娘連れてまずは昼飯。病院の喫茶室でむしゃむしゃ。保険証が無いと後でまた来ることになるので、荷物抱えて再びタクシー。干し物片付け、保険証持ってクルマでとって返す。
丁度点滴が終わったところ。どうにか帰れそうだというので会計を済ませ、帰路へ付く。
妻を寝かせる。問題は始終喋るか歌うか騒ぐかしてるウチの娘さん。そもそも今日は心療内科の診察日でもあるので。
「コブ付きで行ってもよかですか?」
「ええ、どうぞ」
晩飯を買う予定がそもそもあるので、イオンにクルマを止め、病院へ。娘がまた看護師に挨拶してかわいいねぇとか言われて調子に乗って。
イオンの送迎バスで戻り、晩飯、翌日の朝昼まで考えて柿安の弁当とかパンなど購入。ちなみに翌日は幼稚園のクリスマス礼拝。キリスト教系なので当然だが最高グレードのイベントである。
帰宅し、食わせ、風呂に入れ、寝かせ、深夜まで様子見。
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