本当は今日がクリスマスなんだぞ
イブの方が盛り上がる日本。
とはいえそのクリスマス自体根拠がないわけで。
聖書見たって12月25日に生まれたなんてドコにも書いてません。イスラエルは北緯32度…日本列島と余り変わりありません。2000年前…弥生時代は極地の氷が増えて海が引っ込み、現代につながる平野が海から現れた時代…むしろ寒冷化していた時代です。幾ら神の子とは言え、常識として新生児と産褥婦を真冬屋外飼い葉桶…はないでしょ。
クリスマス…西暦年代を定義したのはローマの神学者エクシグウス(Dionysius Exiguus、470年頃?~544年頃)です。彼がイエスの生年月日をど~やって算定したかについては各論あるようですが、「復活」の日から逆算してというのが今のところ定説のようです。イエスは「義の太陽」(マラキ書)ですから、冬至の祭り…太陽復活祭に近い日付というのは、まぁ、納得できる内容だったのでしょう。しかし、ヘロデ王の治世に生まれたとされているのに対し、設定された西暦だと紀元前4年にヘロデは死去しています。ぶっちゃけ彼の計算は間違いだったわけです。
ではいつなのでしょう。
ヒントの一つがツリーのてっぺんで輝くあの星です。ベツレヘムの星と呼ばれるこの星は、イエスの誕生を預言した星とされます(マタイ書)。天文現象は西洋ではギリシャの頃から、東洋でも中国王朝で計算・観測・記録されていましたから、引き合わせれば何か判るだろうというわけです。
しかし現時点で特定はされていません。何せ記述が記述ですからね。
・星を見た
・先に立って進み、嬰児の上で止まった
ってだけなのです。何持ってきても該当してしまう。
ただ、預言=急に現れるとの類推から、まず考えられたのが彗星・超新星などの突発現象のようです。例えばハレー彗星紀元前11年。でも、星を見た三博士が、おっちら砂漠を越えてイスラエルにたどり着くまで、ずっと見えていたことになっていますし、「止まったり」することから、チト違う。ちなみにハレー彗星をこれと見立てて絵にしたのはジオットです。他方超新星は該当する記録がない。
「止まる天体」というと惑星なのですが(地球が彼らを追い抜く時、止まったように見える)、惑星運動の中に、博士達が思わず旅に出るような特異な現象がそうそうあるものでしょうか?
この現象の今のところの「最新」は、紀元前6年3月20日にあった「新月から18時間後の月による木星食」です。何が起こったかというと、日没直前、殆ど見えない月の影から木星がちらっと顔を出し、程なく沈む、というものです。
木星。すなわちジュピター=ゼウス=神々の王=王権の象徴。そして見えたのはイスラエルの守護星座おひつじ座、「東方の三博士」から見て西…イスラエルの方向。ピンポイントで攻めてくるわけです。しかも、1ヶ月後の4月20日、同じ現象が今度は日の出直後に起こる。砂漠を越える旅は、持てるだけの食料持ったとして、1ヶ月程度が限界でしょう。とすれば…。
いやいや、伝説は伝説のままに。
クリスマスは、この時期だから、良いのでしょう…。あ、南半球…←だめじゃん
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