でんきの科学館へ連れて行かせて~
子どもが駄々こねるCMで中部圏の方にはおなじみ「でんきの科学館」。
妻の内職が納期追い込みなので、邪魔者は退散と、娘連れて行ってきましたよ。
…5歳児に見せるにはチト高度すぎ。
エレキテルと同じ起電機で静電気起こしてライデン瓶に火花ぱっちんとか、発電機のモデルとか。
娘は理解も説明もなく館内走り回るどんどん先へ行く。
まぁ、それなりに楽しいならいいかなと思って上がったフロアは「エコ」のコーナ。
原子炉のカットモデルがデーンと。
「一般的な内容の中にホンネを忍ばす」
ってヤツですな。原子力発電所は一番効率が良くてCO2の排出も少ない…ってわけでさ。
一番子どもが利用しそうな「地球を大切に」のところにそういうものを持ってくる。いいですか、プロパガンダとかサブリミナルとか敢えて言いません(言ってる言ってる)。ここで必要なのは「情報リテラシー」ですよ。
にしても。
「おとうちゃん、これなんて書いてあるの?」
E=mc2
「ちょびっとで沢山電気が作れるけど危険もいっぱい」
「…ふーん」
さて基本子ども向けなのであちこちにゲーム形式のクイズがございます。娘が目を付けたのはエアロバイク風の機械で画面の中のキャラクターを進め、発電にまつわるクイズを解きながらゴールを目指すというもの。3人で競争。
「あたしやりたい」
ペダルに足が届かない。
あまつさえは。
「問題:水を上げ下げしながら行う発電方式は次のどれか(答:揚水発電)」←羊水ちゃうぞ
「おとうちゃんやって」
なんだよ。
仕方ないので手こぎ。ペダルをブン回して問題は秒速回答。娘の仕事はボタン押し。…そらそうだ。電機メーカの勤め人が電気の問題解けぬ子ども達に負けるじゃ沽券に関わる。但し問題自体はかなり「硬」度だ。
「問題:一般家庭が一年で使う電力を原子力発電でまかなう時、必要なウランは何グラムか(答:8.6g)」
とか(※)。
それもあってぶっちぎりで優勝…ああ、大人げない。
「わーい勝った勝った。おとうちゃんすご~い」
君が嬉しいならソレで良し。
そのあとブラックホールの立体モデルにボールを投げ入れたり、床面に写ったオタマジャクシが、足を近づけると逃げるというCGの小ネタで遊んだり。
まぁ、昼から夕方まで充分遊んだようで。楽しければいいよ。
※8.6gを単純に上の式に放り込んでもだめよ。日本の原発(沸騰水型…要は湯煎!)の効率は20%。ちなみに「発電所自体の制御電力」を一番食ってるのは原発。不要な時に止められないのも原発。そして実は上記揚水発電ってのは、その夜間余る原発電力でいっぺん落とした水をまた持ち上げて使おうってシロモノ。エネルギーの有効利用と言えるのかどうか良くワカラン。
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