もうええやないかい
まだ引っ張ってるんか羊水発言。
うちら夫婦の結論は「こうだ」。
「あらお馬鹿だねぇ。まぁ知らないなら仕方ないか」
「知らない」には2つの意味を含む。知識という点、言われた側の気持ちを慮るという点。
知識については誰にもとやかく言う権利は多分ない。かなり気の利いた出産系の本ですら「赤ちゃんを守る」程度しか書いてない。ネットでぐぐると「同じ成分の化粧品」が佃煮にするほど引っかかるが、詳しい成分までは書いてない(逆に言うとそこをぼやかしてあるのは怪しい)。
後者については所詮彼女はねんねと言うこと。そういうこと具体的に考える立場にならないと気持ちはワカランでしょ。深刻に悩む気持ちなど尚。
てなわけで軽率な発言は責められるべきだが、それ以上は責めてもお門違いってのが報道後0.5秒の我々の結論。だからブログにすら書いてなかった。なのにまぁ。
…この際だ。羊水。
由来は母体の「血漿」成分。傷口から血液じゃなくて透明な液体が出てくることあるでしょ。あれ。基本的にそれだけで構成されるが、胎児が人間としての活動を始めると、胎児自身の「おしっこ」や、剥がれ落ちた皮膚などの皮脂成分が混ざって行く。トータルで98%が水分。
役割。当然胎児の保護。端的には「海の生命」から「陸の生命」へ切り替わる過程を保障する「海」であるとともに、ショックの吸収、また逆に母体への膨張力均等化を担う。更に、水風船握った有様を想像するとお判りのように、出産時子宮が収縮すると子宮口方向へ圧力を誘導し、子宮口拡大を加速する。破水後には産道を潤し胎児の滑らかな通過を促す。文字通り母なる海の中から、陸の生命として、新生児は誕生するのだ。
あと、「海と同じ」とよく言われるが、現代(完新世)海水は3%以上塩分が入っているので全く同一ではない。ただ匂いが似ているのは確か(この「確か」のソースはオレの鼻)。現代ではなく原始の海に近いともされるが、人類は原始の海のサンプルを持っていないので何とも言えない。
で。腐るか?腐るという現象はそこで微生物が繁殖するということ。羊膜に包まれ更に子宮の中にある羊水は、微生物のいる外界には触れない。
しかしこのケツ1文の認識有無だけで、ああなっちゃうかねぇ…。都市伝説をふーんてな感じで聞いたんだろうけど。
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