DSP-Z11
※この記事は2008年3月に作成しています。Z11もアキュフェーズも2014年に名古屋に持ち去られて(w)ヤマハのスピーカ群と組んでいます。
はいオーディオファイルの皆様お待たせいたしました。DSP-Z11のインストールドキュメントでございます。なお大変恐れ入りますが、「特段オーディオが好きって訳でもない」方には全くワケワカメな文章になりますので、その節はご容赦下さい。
システムの入れ換えはすなわち力仕事であると認識したその晩、早めに床に付く。翌朝(つまり今日)はゆっくり起きてYPAOで調整して、映画でも見ようかな…などと考えてる間に夢うつつZZZ。
6:19a.m.
オレを揺り起こすのは誰だ。日本列島だ。地震だワッショイ。
「…」
何だろう、この中途半端。
まぁいいや。早起きしたならそれはそれでアイドリングの時間とポジティブに捕らえ、アンプの電源オン。突入防止~ケミコンチャージの時間が長いのがなかなか。pleaze wait DSP-Z11はいはい。
さて立ち上がったところで音の話に入りましょうか。
●基本構成
出口からメインBOSE363/サラウンド101イタリアーノ/センターとサラウンドバックは121を割り振り。サブウーハヤマハYST-SW500。
121は、元々32インチのトリニトロンを挟んで「デュアルセンター」に使っていた物。しかしモニターは液晶にしたし、モニターの存在による特性変化はアンプのコンピュータが補正してくれること(を期待して)から、1本を後ろに回し、「真正6.1CH」配置。
入り口は音系がアキュフェーズDP-65。ビジュアルはこの時点では日立の1TBHDDレコーダ。但しHDMIは同じく日立の液晶に直結で、アンプには音だけ光で流し込んでいる。
●2CHピュア
作業を見ていた父親が…さすがに男の感覚か「普通のステレオではない」と感づいたらしくクラシックを希望。CDを回す。カラヤン指揮ベルリンフィル、ベートーベン6番(グラモフォン/PCM録音/1983年)。
♪~
まず全員無言(笑)。ネコまで無言。
363はリスナーとの三角形の部分に立体音場を構成するSPですが、その音場に結ばれる音像・焦点が実にシャープ。f特、Dレンジ、解像感。そして形成される音場の奥行き、高さ、見通し(突き抜け)感等、確実に前アンプ(ソニー555ESJ)を圧倒。この時点で買い換え成功を確信。「ベールが1枚剥がれた」とは使い古された表現ですが、こいつの場合は「クリスタルガラス」。ボリュームを上げるとパワーをぐいぐい飲み込み、非常にスケールの大きなクラシック・シンフォニーを奏でます。「美しい。聞きたい」という感情を起こさせ、脊髄反射的な「クラシックの壁」を取り払ってくれます。冷静に考えると相当な大音量…であってもうるさく感じないのは、SNの高さの所以。ちなみにご承知の通りBOSEはf特を謳うメーカではありませんが、そのBOSEで「上下両方向とも伸びた」と感じるのですから、SPのポテンシャル目一杯までアンプが駆動しきってるということでしょう。「HiVi」でエベレストくわえさせて「どうにかJBLっぽい」とかやってますが、アレを(どうにかであっても)鳴らす、という実力はダテではないようです。もちろん、俗にヤマハ・ビューティと呼ばれる、中高域付近がキラリと輝くような音造りも健在。え?風呂場の音だって?いやいやw
●シアター再生
1.YPAOによる調整
上記2CH直後にボンド映画を少し流しました。工場デフォでの音出しなわけですが、それでも「なんかもうこのまんまでもいいや」なクオリティ。でも折角自動調整があるのですから使わないのは損。2時間アイドリングして作業します。YPAO(Yamaha Parametric Room Acoustic Optimizer)…要はアンプ付属のマイクを使い、周波数スイープを流して、タイムアライメントとf特補正、スピーカ配置の設定まで行ってくれる物です。リスニングエリア耳の高さにマイクをセットし、コタツに潜って顔だけ出して測定開始。あ、コタツの中にネコがいる。
低い方がズン。高い方がピッ。スイープで繋がってずぅ~いぴっ!
ネコと、首だけコタツから出している男がいる部屋。左から時計回りに巡回して行くスイープ音。
何とシュールな図でしょうか。
2.試聴
終わって再生。「リスリングルーム」が「シアター」に激変するのはヤマハの面目躍如ですが、その激変ぶりの痛快さは他に類を見ず。音が流れ星のように飛び交います。映画の格闘や物が壊れるシーンの「後付けの効果音」を、いかにも「後から付けました」って感じで解像再生するのは凄いと言うべきか興ざめか。どちらにせよ情報量が濃密なのは確かです。ちなみに評論家諸氏は、ヤマハというとエフェクトスピーカの存在を声高に叫びますが、真正6.1もあれば「んなもの要らん」が率直。普通のリビングなら6本で円く囲ってあればまず充分です。まぁ、エフェクトあればあったで錦上花を添える効能はありましょうが。
●まとめ
SN比が高いのでうるささが無く情報量が多い。動と静を描き分け「静寂」という音場を作る。15万のプリメインをハードオフに流したことを後悔させない
但しとにかく重く、奥行きがあるので並のラックでは収まらない。端子も多いのでケーブルを繋ぎ込んでくると指が入らなくなる。端末はあらかじめバナナで処理しておくべきだった(それはそれで接触抵抗が増えますが)
98点。
狙ってる人へ。買って損はない。555ESJ売ったこと後悔してない。確実に一回り表現力は大きい。また、「ヤマハ・ビューティ」のキラッとした音作りも継承。
Z11インプレはここまで。ま、「ヤマハにボーズ、プ」と思う方もありましょうし、そういう方には参考にならずゴメンナサイ。でも持ってるスピーカー隅々まで鳴らしきって聞くこともあまりないと思う。
※2014/4/27追記。この日より6年。パソコンからHDMIで接続しハイレゾ音源(192kHz/24bit)を鳴らすことができた。
(2014/8/26訂補2)
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