三菱冷蔵庫MR-A41Nその2
さて続きである。
野菜室
ビタミン増量野菜室。今回こやつを選んだ最大の動機がこの野菜室である。従ってまず動機を与えた内容について能書きを垂れる。
冷蔵庫の機能とはモノスゴク荒っぽい言い方をすれば「腐るまでの時間の引き延ばし」である。鮮度だ何だ響きの良い言葉を並べたところでぶっちゃけそれである。
しかしリアルに死んでいる肉魚ならいざ知らず、こと野菜果物「植物」に関する限り、店から買ってきた時点では「生きている」。だったら死んでるものと同様に扱わず、生きやすい環境にしてやろう。植物に生きよい環境、すなわちお日様の光を用意してやろう。というのが、この野菜室の発想である。
とはいえ、幾らこんなもの作っている三菱電機であっても、「ホーム人工太陽」を作るには至っていない。核融合をコンパクトで安全安定に発生するのは容易ではないのである←やや論点がずれている。
とまれお日様付き野菜室である。お日様の役目をしているのはオレンジ色の発光ダイオード。と書くと、技術的な難易度は低そうであるが、一昔前なら太陽光に近似=ハロゲンランプが必要で、冷蔵庫に熱源を持ち込むという事態を招き、技術者が懊悩したに違いないのだ。僅かな電流で明るく輝く高輝度発光ダイオード。しかも冷蔵庫の中にあるのでダイオード自身冷やせる。逆シナジーの産物が結実したのがこの野菜室だ。但し能書き通りビタミンが増えたか、味の変化はどうか、までは確認していない。するつもりもない。書いた通り原理原則に沿った内容で、まず間違いないと言えるからだ。新技術というのは本質に近い技術ほど原理原則に近く、当然直感的に理解しやすい。逆に怪しい物ほど理屈をこね回したり権威の名を借りる。オレが「○○マイスターのチューニングによる高音質オーディオ」の類を嫌うのはこのせいだ。音の良いオーディオほど作りはシンプルでストレートであり、カタログにはそのための工夫とそれを活かした付加価値が謳ってある。
戻る。そういう理屈であるから、植物でも更に言うと葉っぱ物・青物に効果が高い。逆に、元より土の中にいる根菜は、その根っこだけだと効果が得にくい。根本的(!)な問題だが仕方がない。実際ダイコン様そのまま入れたらフニャったので、写真の通りビニールに収めた。根菜には従来野菜室同様の扱いで良いだろう。決して万能ではない。
なお、濡らした新聞紙でくるむなど一工夫されている方も多いと思うが、光に当ててナンボの物なので、まるごと覆い隠す必要はない。水が吸える程度でとどめ、緑色の部分には積極的に光を当てた方がよい。逆に光が当たればよいので、透明~白系のビニールに入れる位なら、効果が下がることはない。例えばキャベツなら、根元に湿したティッシュでも当てて、買い物ビニールに入れて転がしておけばよい、となる。
ちなみにこの野菜室、ドアポケット上段は底板が跳ね上げられる構造で、ドラマのワンシーンのように買ってきたネギ様や山芋などは、この上段をサポートに立てて収納できる。また、3室になってる引き出しの一番下は2リットルのペットが立てておける。引き出しの大中小は入れる連中のサイズで使い分ける。
冷凍室
前の冷蔵庫で妻が最も量的に不満を表明し、そしてむき出しの配線を引っかけてぶっちぎってしまったのがこの冷凍室だ。コイツはこの通り引き出し式で配線もないので、その事故は原理的に無い。但し妻曰く
「どの引き出しに何を入れたか覚えておかないと、何度も開け閉めすることになる」
なるほどな。それからワンルーム式(?)だと食品積み重ねでぎゅうぎゅう詰められるが、これだと引き出し上下にどうしても空間が必要で、そこがデッドスペースになる。但し毎度全部丸出しになるわけではないので、開けない引き出しからの冷気漏れは最小限だとか、詰めても空間は残るので温度ムラ少ない、とは言える。あと、しまい忘れて探す時は、下から上へ順に開け、最後に一度にまとめて閉めるのが最も早い(関係ないがドロボウさんがタンスを物色する時もこのように下から開けて行く。上から開けると下のものを見るのに開けた引き出しを一旦閉めねばならず、時間が勝負の空き巣としては効率が悪いからだ)。
製氷システム
その、「埋めちゃっタンク」に水を入れてセットすると、フィルタ類を通して氷が作られ、下の製氷室にガラガラ積み上がる仕組み。青っぽいのは中に青LEDが入っていて、雑菌の繁殖防止だそうな。これで急速製氷なら1時間から1時間半でころりんころりん出来てくる。
透明な氷が欲しければ透明製氷モードにして8時間。ゆっくり氷らせることで、気泡などの発生を抑える、というわけ。夜帰ったらきれいな氷で水割り~♪とかなら朝セットして出勤だろうし、逆に気泡入りだとそこからヒビが入って早く溶けるので、例えばドリップしたコーヒーをアイスコーヒーにする、遠足の麦茶を冷やすなどには向く、といえる。
た だ し 。
水フィルタものの宿命だろう。メンテ必要。しかも細かいパーツをバラして水洗いせよとある。
んなこと週一月一でやれってかバカモン。
ここは潔く使い捨てフィルタなので買って下さいとするか、そのメンテも湯煎やお皿同様にじゃぶじゃぶ洗うだけ、など、簡単化の工夫が欲しかった。耐熱60℃?だめじゃん。せめて哺乳瓶の洗浄グッズが流用できたら違ったのに。それから付け外し繰り返す事による耐久性は?壊れた時の対処法は?壊れたら水が漏れたりしない?…考えてるとは思うけど書いといてよ。
以上からここは少々、ややこしくしすぎ。フェールセーフの観点からもウィークポイント。減点。「簡単に・確実に・誰でも出来る」…製造ラインでやってっしょ?同じよ。
なお、製氷機能を使わない場合はオフ出来る上、氷室は普通の冷凍室に使える。サイズ的には「アイスノン」の類を入れておくのに実に丁度良い。あと注意として、この製氷システム、水・ミネラルウォーター専用の設計なので、それ以外の物絶対にタンクに突っ込まないこと。
「ジュースを入れるとアイスキャンデーが出来る!」
…そのフィルタが目詰まりする。お子様のイタズラに注意(妹をビックリさせようと思ったんだよ~とか、厚意が裏目に出る)。なお、その手のモノを作る場合は、市販の製氷皿を氷室に放り込む。
以上一通り。明日は電気的性能などについて語る。希有のブログは何と3夜連続なのである。あとそう、その1で「も、出来る」と書いたわんつー棚。その直後使う機会が来た。妻がハッシュドビーフの残りを、作った鍋ごと冷やしておきたいと言ったためだ。食品ジタバタ動かしてバタバタ棚移動して収めた。
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