白き翅の旅立ち
私の行為が罪だというなら、私はそれを甘受しよう。
たかが虫という方に対しては、されど虫だと私は言おう。
支えるための「数」だと言われる。
淘汰を見込んだ「数」だと言われる。
であるなら、私はその「数」に手を加えた。
勿論そんなのは単なる思い上がりに過ぎず、大いなる意志が全てを見越しての故かも知れない。
尤も君たちは既に知っていただけかも知れない。
ツバメが軒先に巣をかけるように、
クモが灯火に網をかけるように、
カエルが自販機で待ち伏せしているように、
人のそばなら「数」の優位性が向上すると。
我の罪なり。
罪は我なり。
然して大いなる意志は君たちにメタモルフォーゼの権限を与え、その白い翅は羽ばたく能力を有した。
しからば、その翅をもって大空へ往け。
我の罪に新しき命を持って報いよ。
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