一瞬の恐怖
↓カローラを買う際エアバッグの話をしていて、ディーラのカカリチョ氏と盛り上がった。
「お客さんから電話掛かってきたんですよ。エアバッグ不良品だ。働いてないって。すぐ来いって」
んん?エアバッグが不良かどうかが判る時というのは!?
「それって要するにクルマがぶつかったんじゃ」
「ええそうです。行ったらクルマは電柱に食い込んで廃車状態、エアバッグもハンドルの上にびろーんですわ。『フッと横見たらバンって音がして一瞬目の前が真っ白になって、気が付いたらこうなってた。なのにエアバッグはハンドルでしぼんでるじゃないか』ってこう仰るんですよ」
これ、よく考えると判る通り。
『フッと横見た』瞬間にクルマは衝突し
『バンと音がして』エアバッグが開き、ゆえに『一瞬目の前が真っ白』になり
仕事を終えてしぼんだのだ。
「作動したんです。って言ったんですがなかなか納得頂けませんでねぇ」
これ、笑うネタと言うよりは震撼して頂きたい。
『フッと横見てバン』
事故の全ては、この言葉に集約される1秒未満に生じ、そして終わっているということだ。
「オーディオを操作しようとして」
「電話が掛かってきたので」
「助手席のカバンから○○を取り出そうとして」
気が付いたら間に合わなかった。ニュース記事で良くある文言だろう。その程度で事故起こすってどんだけ?。そうではない。エアバッグの話で類推できると思うが、恐らく大半が『フッと横見た』刹那に生じた可能性が高いのだ。
回ってきた事故報告回覧。運転中足元に何やらゴロゴロする物があったので、ヒョッと下見たら対向へはみ出して衝突、相手が死亡。
↓ナビの話で、インダッシュモニタは視線移動が大きくオレサマ的にはお気に召さないと書いた。オンダッシュなら前方確認の視線の片隅に画面があるので『フッと』は生じない。
オーディオもそう。このヘッドユニットは左がダイヤル、右が十字ボタンであり、ソース切り替えとボリュームコントロールは見ずとも出来る。
このくらい、ちょっとだけ。そこが落とし穴。KYT危険予知トレーニング。
見てくれと、友や家族やテメエの命と、大事なのはどっちだい。
「運転中に運転以外のことをしない、ヨシ」
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