近所の、知らない子と
……まぁいろんな意味取れるタイトルですこと。
台風一過。
「お外行きたーい」
言うと思ったがちょっと待て。
腰を牽かれに整形外科参り←ナニカチガウ。
同じコト考えた方多くて待合いはギッシリ。
いつもより30分多く要して帰宅。妻がグッタリ。
「頭痛い」
昼飯を請け負う。多くの苦悩と困難に満ちたそうめんだ←茹でるだけじゃねぇか
「あたしラーメンが良かったなぁ」
食えるもの食え。
で、外出。公園へ行きたいというので行けと言う。
田んぼ脇の公園で拳サイズのトノサマガエルが居たが逃した。ああ勿体ない←38歳。
「あ、バッタがいる」
イナゴだよ。ほれ、ほら、ひょい。
捕まえた端から娘の服に取り付かせる。
いなご姫。語呂はいいがこれって可愛いのか?
男の子3人組が通りかかる。明らかに小学生なのだが。
「イナゴがいるよ」
娘よ、お前は昆虫界の広報宣伝か。
が、男の子達はノって来た。「ほんと?」「マジ?」
……で、帽子使ってイナゴも取れないって。君たち来るべき地球規模の食糧危機を生き抜くには人類が本来持っている野生を発揮して虫を生きたまま捕まえて食うくらいのだな。
ひょい。
「ほれ」
「すっげー」
「これイナゴか」
イナゴってステイタス高いんだな。
しかし虫取りも長くは続かず。
「サッカーしようぜ」
サンダル履いた5歳の女の子が参加できるはずもなく。
しょぼくれる娘。が、救世主現る。似たような年齢の女の子と幼い男の子。
「あそぼー」
見も知らぬ子にこう言える娘はスゲーと思う。
お花摘み(トイレではない)している間、手持ちぶさたの父親は宮澤賢治の写真みたいに公園脇の田畑をうろうろ。
……但し何してるってヘビ探してるだけ。クモとヘビ平気な女の子無敵←間違った教育方針
ヤマイモ畑をうごめく黒い影。
ヤマト運輸の隠密。……っつーか黒猫仔猫。
カエル食ってるし。
目会わせようとしないし。
お前人間に虐待されたね。
で、ヤマイモのデカイ葉っぱに隠されたここで、虫とカエル食い繋いで生きてると。
覗き込んでいたら畑の持ち主のおじさんが自転車で到着。
「黒猫いるだろ」
「いますねー」
「住んでるんだよ。わはは」
「人嫌いですね。近づいて来ない」
「そうなんだよ」
で、おじさんイモの葉をざくざく刈り取り開始。猫よどうする?
人を避けるならと、畑の反対側に回ると。
いた。……お前その赤いの何食ってんの。
「すいません、なすびの畑の隣って獅子唐ですか?」
「そうだよ」
「落ちてるヤツ食ってますね。あの猫」
「そうかい?虫とかよく食ってるけどなぁ」
お前、「当たった」らどーすんの。
「おとーちゃーん。どこー?」
娘が呼ぶのでオイデオイデ。
ったら、無謀にも畑のあぜ道を強攻跋渉突破開始。
いやお前の足では台風一過。
どへっ。べしょ。
言わんこっちゃない。
「こっちから遠回りしておいで」
猫見せて3時。おやつ食べてバレエだぜ。
妻に電話。
「濡れタオルと絆創膏」
「ああはいはい」
子どもの遊びってのはこれでいいのだとオレは信じる。
でもいい年こいてイナゴなんか取るからこうだ。
「あたしの服にも付いてる」
これ自体見なくなった。イナゴのステイタスが高いわけだ。
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