はーどうぇあのれぞんでぇとる
「ツクモ」
先だって大須の店覗いたばっかりなんだが。
ヲタクで萌え上がるソフトに対し、ハードの凋落、アキバの変容を象徴するとかであちこちで取り上げられた。
オレにとってアキバは昔も今も「無いものを見つける最後の砦」であり「とりあえず行けば何かしらオモシロイ」場所である。その結果衝動買い
* + 巛 ヽ
〒 ! + 。 + 。
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∧_∧ / / イヤッッホォォォオオォオウ!!
(´∀` / / + + 。 + 。
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ガタン ||| j / | | |||
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するのもまた一興である。ちなみに判りやすいところで「とりあえず買ってきた」ラジオのチューナは今活躍の場を失い、クローゼットで寝ている。他にも「とりあえず買ってきた」半導体が前の職場で腐っているだろう。
ちなみにその半導体。
HC00、02、04,08……
これで「とりあえず00が佃煮に出来るほどありゃ何とかなるだろ?」と書いて、笑ってくれる人が、今どれだけいるのだろう。ああ、勿論、ムラタの104も1000個買っておいたよ。
設計の中堅と話す機会があった。
「この古い回路自分で見直してみて、何も考えてなかったなってのと、これだけでも深いなってのが良く判った」
と、彼は述懐した。それは、ある機能を働かせる回路であった。ただ、「どんな条件でもへこたれず10年持つ」回路ではなかった。ちなみにそれを設計した当時の検討書はなく、どのようなコンセプトで回路が構成され、部品の値が決められたか、まるで判らなかったという。
どうも、部品同士をひもで繋ぐと所定の機能を発揮する、という考えの持ち主が多い気がする。間違っているのではない。電気回路というモノに触れていない裏返しである。「信号を伝える」yesその通り。でも「電子」が「流れ」て「電流」になるのだ。ひもを繋げば動くモノ。とんでもない、文字通り流れる「水もの」である。
オームの法則。V=RI。これを次のように憶える方が大多数なのではあるまいか。
電圧Vの電源に抵抗Rを繋ぐと電流Iが流れる。
違う。決まっている(判っている)のは抵抗Rだけだ。ここに電流Iを流すと、抵抗が電子の流れを妨げ、結果としてRの前後にR×I=Vの電圧差が生じるというのが本当の意味である。そこから逆算して、「Iアンペア流しても電圧Vが出せる電源が必要」というのが本来の理解のあり方である。
「でも、乾電池1.5ボルトだお」
一定の範囲では、である。大きな電流を取り出そうとすると電圧は1.5より低くなる。豆電球20個くらい買ってきて全並列つなぎでもやってみたらんさい。但し電池に触れてやけどしてもオレは責任を取らない。
職場には設計というフィールド上、大学卒が入ってくる。しかし彼らの中には「はんだごて」さえ握ったことのない者がいる。バーチャルな世界と、パソコンとデータ処理のシステムさえあれば、「卒業」は出来るのだ。
しかし工場の側は旧態依然である。すなわち「そのくらい当然技倆を持ってくるだろう」というスタンスである。結果ギャップが生じる。繋いでリターンしか知らぬ若者が、チップ部品がびっしり並んだ多層基板相手にカスタマイズしる、と言われるのである。電話を「ダイヤル」する世代が、タッチパネルで番号叩くのに苦労するのと逆の悲劇である。関係ないが「和式トイレで用足しが出来ない」ってのもこの部類に入るだろう。
結果、不具合でソフトウェアバグを疑って必死にコードを洗っていたら、製造ラインの新人君がコネクタをいい加減にブッ挿しての接触不良でした、なんて笑えないオチが出てきたりする。ハード基礎知識あっての「ひもで繋ぐ」だし、ソフトウェアだ。根無し草は自重で倒れる。本末転倒になってはいないか。
グダグダのハードでは、ソフトも満足に走らない。
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