いもむしごろごろ
Allomyrina dichotoma septentrionalis
解凍剥きエビではない。カブトムシの幼虫である。←物凄い回りくどい書き出しにしてみた
娘の園友が里親捜しをしているというのでもらい受けた。全5匹。「引っ越し」中のスナップである。
「乗せて~」
と娘が手を出すので乗せてみたが、
「かわ……いい」
だったら凝固するな。
で、寝床兼食い物である腐葉土マットを買いにイオンに寄った。スーツ着てミニパソの入ったカバン持って3万円のイヤホン耳に突っ込んで、下げてる袋の中身は昆虫マットである。
スゲーなおい。
俺たちの子どもの頃、この手の土はシーズン(夏期)のみデパートの売り場でお目にかかれた。冬越えて育てるにはしこたま買っておくか、山まで土を掘りに行った。図鑑にも「事前に大量用意」と書いてあったくらいだ。それが今や栄養剤入りで数グレード用意されている。ちなみに土に沸く小バエ類進入を防止するシートもあったので調達しておいた。
無論背景には昆虫のブリーディング、商品化過熱がある。特に海外物の生体輸入が可能になってから一気に広がった。ご多分に漏れずこれ買った店にもキンイロクワガタとか海外種のカブトムシ、そしてオオクワガタなどが小さなケースにごそごそしていた。真冬になぁ、しかも完全夜行性のオオクワガタがなぁ、暖房ガンガンの巨大スーパーで照明ギンギンに浴びて4000円。
〝脚に欠損有り〟
涙流して泣きたくなった、と書いたら変か?オレ。いや元々変だって指摘と自覚はさておいてさ。
「黒いダイヤ」って呼ばれてるんだ。オオクワガタ。天然物で大型の個体だとバブルの頃10万円で取引された。今5万。なるほど黒いダイヤだ。カネの動きはね。でもさ、一言書いていいかい?
生き物、だぜ。
生きてる、んだぜ。
上手くすれば10年生きるというオオクワガタ。彼達はいつまでそこにいて、いつメスと巡り会い、いつまで生きているんだろう。オレは20匹からそこにいた「在庫」オオクワガタたち、一匹でも引き取ってくるべきだったか。
お前も早く潜れよ。
>橋下
謹んで理絵子の夜話第24パートの冒頭を捧げる。
ホワイトボードには、大文字がマルで囲まれカルトゥーシュ。
〝ケータイは 見ない書かない 持って行かない〟
既に標語。
アホか。
「えーでは、教育委員会からの提案を生徒諸君が了承したものとし、携帯電話やパソコンからのこうした掲示板の閲覧と書き込みを禁止し……」
市教委から派遣の司会役、白髪老眼鏡の男性が言いかけたところで、理絵子は噤んでいた口を開いた。
「異議があります」
挙手して返ってきたのは、白髪老眼鏡氏のきつい目線。
「どういうことかね?多数決にて論は決した。これを君たちの総意として……」
「失礼ですが、教育委員会の皆様は、それで本当に解決するとお考えで、この提案をなされたのでしょうか?」
扉閉じられる前に核心を口にする。
すると、白髪老眼鏡氏は露骨に嫌悪感。
「何だって?」
「効果があると思えません」
「随分と失礼な物言いじゃないか」
だから失礼だと言ったじゃないか。
しかし、あんたも失礼だ。
「私たち年代の特有の心理、私たち世代の情報環境、それらを踏まえた有効な結論であるとは到底思えない」
敬語を略す。これで言葉が強くなる。
居並ぶ他校の委員達がざわつき始める。自分の言動は、傍目には、学校通り越して教育委員会に楯突く行為そのもの。
すると老眼鏡氏は、鼻の上の老眼鏡を下方にずらし、上目遣いでじろりと理絵子を睨んで寄越した。
「無知だと言わんばかりに聞こえるが」
「そう言ってます」
これもケンカだ。理絵子は思った。
ざわつきが一瞬にして氷のような沈黙に変わる。それはもしかして、みんなの拒絶か。
白髪老眼鏡氏は苦笑混じりに咳払いを一つ。
「ずいぶんと小馬鹿にされたもんだな」
「情報武装くらい中学生でも出来ます。それこそネットで幾らでも手に入りますから。不都合だから遮断できるってメディアじゃないですからね。良い子には良いものだけを。そんな操作ができる時代じゃないんですよ。対して頂戴したレジュメには『由々しき事態となっている。このままではインターネット接続そのものを校則で規制することになりかねない』と、まず書いてある。とてもネットの双方向性を背景にした資料とは思えませんし、それが議論の結論とまず決めてあるようにも読み取れる」
理絵子はホワイトボードのカルトゥーシュをボールペンの先で指し示した。
「何が言いたいのかね」
白髪老眼鏡氏は理絵子の言葉を遮り、語尾を荒げた。その口調、表情に見せる苛立ちは、故意にも取れる。すなわち、力をちらつかせた脅し。
こんな資料メールでばらまけ。
「何か言ったかね?」
ではなくて。
「ググりゃ出てくるってことです」
(以下略)
……金曜夕刻には「父と娘の秘密」が露見するようだ。
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お~~~
カブトの幼虫~。
好きです。
でもキャラメルコーンに見えるのは私だけ?
我が部屋のクワガタ君たちは冬眠していたのにストーブをつけたとたん勘違いして出てきました。
いま100均のゼリーを食べています。
ザリガニくんは先日脱皮しました。
寒くなってきたので動きも鈍くエサもあまり食べていないのかと思ったら、脱皮前だったのでした。
お疲れさんでした~。
自分の脱皮後、脱いだ殻を全部食べていました。
投稿: ぴこ | 2008年12月 5日 (金) 21時08分
オヒサです。
>でもキャラメルコーンに見えるのは私だけ?
食べちゃいやん。
コイツら成虫は「盛夏の生き物」ってイメージがありますが、実はあまりくそ暑いの好きじゃないんですね。対して部屋の暖房は足元寒いと感じても20度ほどあったり。
以前福岡でつかまえた大物のヒラタを冬眠中無理矢理起こして死なせてしまった苦い記憶があります。食えるだけ食わせてやってください。
ザリガニの皮はキチン質豊富←何か違う
投稿: すのぴ | 2008年12月 5日 (金) 21時42分