イスラエル問題【2】
豊かな土地、は戦乱とはまるで逆の平和なイメージを与える。実際現代日本は豊かで平和である。昨今少々格差が生じて社会不安と治安の悪化を招いているが、夜空を見上げてミサイルが降ってくる、なんてことはまず無い。うん多分無い(と、地図の斜め上を見てみる)。
しかし、それは歴史の中では幻想に過ぎない。ここで地理的に近いメソポタミアとエジプト王朝の栄枯盛衰を引く
楔形文字出現(文明確立)BC3000頃 初期王朝の確立(ギザのピラミッド)
アッカドの侵入と戦乱 BC2200頃 戦乱期
バビロン王朝(ハムラビ法典)BC2000頃 王朝復興
ヒッタイト勃興 BC1800頃 戦乱期
バビロン王朝(カッシート) BC1550頃 王朝復興(ツタンカーメン・ラムセス)
エラム(アラム)人侵入 BC1050頃 戦乱期
アッシリア成立 BC 750頃 末期王朝(アッシュールバニパル侵攻)
BC330頃 アレクサンダー大王
バビロン没落 BC50頃 プトレマイオス・クレオパトラ
紀元元年周辺 ローマの支配下へ
アッカドの侵入と戦乱 BC2200頃 戦乱期
バビロン王朝(ハムラビ法典)BC2000頃 王朝復興
ヒッタイト勃興 BC1800頃 戦乱期
バビロン王朝(カッシート) BC1550頃 王朝復興(ツタンカーメン・ラムセス)
エラム(アラム)人侵入 BC1050頃 戦乱期
アッシリア成立 BC 750頃 末期王朝(アッシュールバニパル侵攻)
BC330頃 アレクサンダー大王
バビロン没落 BC50頃 プトレマイオス・クレオパトラ
紀元元年周辺 ローマの支配下へ
どっちも文明をはぐくんだ、すなわち人々が定住した豊かな土地である。しかし双方とも同じような時期に戦乱があったり異民族の侵入を受けている。
実はこれらの時期には、地球規模の寒冷化・気候変動が生じている。「それまで通り」がうまく行かなくなった時代なのである。戦乱の根底には「無くなったら奪い取れ」の対象として「それでも尚豊かな土地」が目を付けられたのだと判断できる。このことは、「先住」に根拠を求めることは不可能であることを意味する。
(つづく)
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