イスラエル問題【1】
またどえらいヘビーなネタですが、ライト感覚で皮肉を込めて。
まず書けるのは2000年以上続くケンカの仲裁に「とりあえず味噌カツでも食って落ち着け」ってセリフが使えないこと。なぜってどっちの陣営も豚肉禁止。
この手の禁忌は「生活の知恵/恵みに対する感謝の伝承」が発端である場合が多い。例えば手元にあるのは聖書なので十戒とか引っ張ってくると、どっちの要素も含む。
その線で行けば豚肉でまず思い浮かぶのは例の生肉は危険という話。他方、「豚のように」というと悪いイメージに使うが、豚って野性を飼い慣らした結果なんだよね。つまりそれでも人間が古来豚さん家畜として飼育しているのは「役に立つ」からであって。端的には豚さんって人間が食べない/食えない/食わなかった/食った後、の物でも文句言わず食べてくれるのよね。「残飯」「生ゴミ」なんてコトバは本来無いのよ。さもないと定住なんか出来なかったはずだよ?だから「食うな」とあっても「殺せ」とまでは言ってないでしょ。
今読む我々は学術的な見識を背景に理性的にこうした書物の意図を解釈すべきだと思うのね。「だから食ってもいいのだ」とは言わないが、「食うな」の背後にはこんな理由もあるのかな、と理解した上で、従うなら従う。ただ闇雲に悪いイメージだけで「豚」と言ったら豚さんに失礼だもの。そもそも神様必要なイノチだから生かしておられるのであって。イノチの価値に貴賤無し。
以上聖なる書物を目にするに当たっての前提。
んでは本文。
人類史だ地球物理学だ関連の書き物目を通すと、人類アフリカ出て地球全体へ広がったいわゆる「グレートジャーニー」の過程で一旦落ち着くのがこの辺一帯なのよね。そもそも人類は狩猟採集の生命だから、エサ無くなれば動く流離いを宿命にしているのだけど、そんな人類が「居着いた」つまり恵み多き大地ってことがまず言える。確かに水と塩(→「死海」って何が有名?)が得られて海が近くて麦が育ち動物が沢山。わざわざ他へ行こうと思わないわけですよ。
(また明日)
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