precure meets accuphase and DSP-Z11
五條さんの「Rose in rose」を実家システムに放り込んで聞いてやる。と前に書いたが。
やってみた。
多分、この板を再生したシステムとして最も高品位な事例に属するであろう。
確信を持って。
・2CHピュア
-30dB位まで引っ張ってみたが応じたスケールの大きな音になった。
解像感とクリアネスは立派。ただ、五條さんヴォーカル定位はかなり大きな像になった。32インチの日立液晶の半分位の大きな「口径」になる。正直残念という気持ち。最もカーネギーホールのライヴ盤と比べての「残念」であって、パンポッドで「置いた」音でここまで出れば上等。アキュフェーズで引っ張り出して破綻がない。それだけで十分すぎる高品位である。
・更にスタックス
アンプ部「SRM-Xh」スピーカー部「Signature」。Z11のREC-OUTからRCAピンで放り込む。究極か愚の骨頂か。
とりあえずこの曲が持つ全情報を引き出すことに成功したのではあるまいか。まずバックトラックはギターが全体を支配する、重心の低い音の風。
そこに遙か高みから五條さんのヴォーカルが降ってきて目の幅に焦点を結ぶ。それはそのまま上記2CHのスケールミニマム写像。
浮かび上がり現れた立体音響空間はまさに音だけで描かれた一つの宇宙。頭の中に音が充満し、その粒子一つ一つまで歪み無く解像されキラキラと飛び交う。
なんというゴージャスな5分間であろうか。その至福は耳だけが味わう事を許されたのだ。この贅沢。子供たちに聞かせてあげたい。
ここでひとつ判ったのは、五條さんの声には「女の子のかわいらしさ」がハイトーンの時にちらっちらっと顔を覗かせ、それが作品世界の基調と良くマッチしている、ということ。なるほど「プリキュアの歌のお姉さん」なのだと納得した次第。
以下試したもの
・ソースダイレクト
2CHとサブウーハに抜かれる。ウーハは殆ど動かない。アンプさんローパスを100Hz位に入れたらしいので、重心は低いが重低音は入っていないということ。まぁ、ベースが入ってるわけじゃないみたいだしねぇ。また、ピュアに比してヴォーカルの位相が回り、像がボケる。フィルタのチューニングが不完全と言えばそれまでだが(YPAO丸投げ)、逆に言えばヴォーカルがちゃんと録ってあるので、帯域フィルタの特性が出やすいと言うこと。
・DSPとの相性
映画系
ダイアログ重視であるSci-FiとDramaを試したが、DSP上記位相回りの分をリアに回してしまうので広がりすぎる。
音楽系
ヴォーカルをセンターに落ち着けた方が良さそうなのでRecital/Operaとする。狙い通り五條さんはセンターへ。バックトラックをDSPが「音の姿をした風」に仕立ててくれた。これが一番相性が良さそうだ。
しかしまぁ。オレってアホだなぁ。
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