ないないあるある
妻は筋金入り典型的な「ナゴヤのオンナ」であって、
結婚生活に当たっては、慣れない土地で娘を抱えてという状況になり、大いに苦労したようである。特にうじゃうじゃいる人間と(暴言多謝)、食い物の違いはかなりのストレスだったようだ。
「コーミソース?あるわけないじゃん」
「えー何で?」
「ありゃ東海三県ローカルソースだぞ。オレが知ってるということ自体ヘンなのだと考えてくれ」
「うそっ!」
名古屋ライフになってこんな会話も新婚時代の笑い話。と思いきや悪夢再びというわけである。
「ゆううつ……」
気持ちは判る。しかし8年の時は状況を変えた。見よ、ぐぐるかすによる福音だ。
「アメ横で売ってるじゃん。帰りに寄るよ」
「うそっ!」
妻喜び調理台下をゴソゴソ。
「じゃ、これは?」
取りい出したるは碧南の会社が作っている「白だし」の瓶。
関東では調味料に白だしを使うことは少なく、置いていないスーパーもあるほど。
「大丸で探してみるし、無ければ……ああ、メーカーでネット直販あるやん」
リアル店舗を銀座に持つ「矢場とん」の他、「名古屋めし」を掲げた店は東京には数多い。
要するにカネさえあればどうにでもなるのである。
「でも野菜は?新鮮なのを農家のおばちゃんとかから直接買いたい」
現状、野菜は農家と契約共同購入、近所のスーパーに休日売りに来る農家のおばちゃん。しかしそこは農業王国千葉なのである。そびえ立つ「そごう」を振り仰ぎそのまま後ろをご覧遊ばせ。縄文時代以前からの丘陵地には果樹園、農園、牧場……。
「モノレールの駅の向こうに農協の直売所があるし」
「ホント?」
なぁこれ名古屋より「都会」で、名古屋より「田舎」なんじゃないの?
そうかこれが千葉クオリティか。
モノレールは値段は高いがいい味出してる(笑ったあなたは名古屋人)。12分間隔。もちろん湘南みたいなスリルとスピードとアクションまでは求めない(がんがれ湘モノ!)。
「じゃ時刻表要らないねぇ」
妻の在所(実家の意)は電車の時間を狙って家を出る。対しせとでんは行けば適当に来る。鎌倉に至ってはよりどりみどりでどれ乗ればいいのか判らないほど。
12分なら江ノ電、京王八王子レベルだ。まぁ狙って出るほどではない。
なんでもあるしどうにかなるんだって。
「ねぇねぇ、じゃぁ桜の見られる公園」
「名所百選の公園が近くに」
ネズミーランド(リンクせず)だって「ちょっと行こうか」な距離である。モノレールで京葉線に回ればいい。人間うじゃうじゃがイヤといっても、都心まで出る必要はまず無いし、千葉市内だって「そごう」で大体事足りるだろう。ららぽ、柏。意図して都心を外してもいい。
人込みを避けてもどうにかなるコンビニエンス。
「そういえば園ママさんがひとり、やっぱり『ディープ千葉』に転勤なんだって」
おおそれは良かったではないか。関東二回目は少なくとも孤独ではない。
ま、とりあえずあれだ、引っ越し日は八王子で前泊させてもらうから、保険証を持ち歩くことだし、
娘よ
「ペンギンと電車バスとどっちがいい?」
「ペンギン」
よろしい。丁度いいから子どもsuica作ろうぜ。←端折って読まないこと
娘よ、あっちでは「切符を改札に通す」必要はないのだ。「かざす」んだ。
「?」
なに、そのうち名古屋に遊びに来た時、どっちがあるべき姿か判るだろう。
いきなりICカードから始まる時代が来た。
(しかし一記事でこれだけリンク張ってるのもそうないだろ)
※3/16追記
上記「農協直売所」のリンクをクリックしたらんさい。
JA千葉みらいの農産物直売所「しょいか~ご」
しょいか~ごは食育ソムリエのいる直売所です!
しょいか~ご→背負い籠。されどソムリエ。
オレはこの心意気に浸水心酔した。 ちば。ノックアウト。
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