「それ何」と「何それ」の違い
「オレサマは愛に溢れた男でござる」
など、しょうもない発言にツッコミを入れる場面を想定していただきたい。
「それ何ぃ」
と、妻はツッコむ。アクセントは「な」に置く。ちょっと怒りをはらませる。「いぃ」は半音上げる。
到底承伏できませんという意味になる。名古屋の物言いである。
で、オレとしてはトホホになるので。
「何それぇ」
と、途方に暮れる。眉毛ハの字にして「それぇ」は力抜いて惰性で言う。
理解できませんガッカリですという意味になる。江戸の外れではこう言う。
結果千葉県でこういう夫婦げんかに発展する。どっちがどのセリフか当ててごらん。
「『それ何』って何それ。『何それ』だろそこは」
「『何それ』だろてそれ何。『それ何』でしょ」
「何それ。『それ何』って怒ってるみたいじゃん」
「怒ってるってそれ何」
「何それ。怒ってるじゃん」
「それ何~」
「何それ~」
「うー」
「うーってそれ何。ぶー」
「ぶーって何それ。ここ名古屋じゃないから。千葉県下だから」
端から見れば痴話げんか。
これがホントの「ちばげんか」。
……。
「それ何」でも「何それ」でもお好きな方で突っ込んで下さい。私は逃げます。
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