コクハクの隣で
カハクでござい。国立科学博物館。タイトルのユエンは地図観て下さい。
妻がマルハチまで観劇に出かけるので、娘を連れて一日お出かけ。ってわけ。
フクザツな背景を書くと。
引っ越すつもりさらさらなかったので年初に6月の舞台を確保→引っ越したので父親を遺棄してマルハチへ出向く予定→インフルエンザで妻実家より抑止処置→妻だけコッソリマルハチ行脚→残された父と娘
こんなわけだ(なんぢゃそら)。
まぁ東京に出る分には幾らでも遊べる場所有るんだが、自分のテリトリだと博物館の類が一番手っ取り早いわけだ。時あたかも科博では恐竜展開催中と。娘好きだし良かんべやと。
妻と一緒に出かけ、妻を新幹線改札の向こうに送って上野に移動。
コンコースに降りると
(・・)
ナニこの大行列。先頭は改札内前売り券売り場。しんがりは啄木さんのテリトリ(要は長距離列車ホーム←だったら最初からそう書け)まで行ってんじゃね?
ってこれ何のチケット欲しがる行列?
(・o・)
まさか全部恐竜!?
んなこたなかった。えー西洋の「ルーブル美術館展」にお並びの皆様お察しいたします。
行き過ぎてクジラの尾を目指す家族連れあれど行列を作るほどにあらず。
「待ち時間はございませーん」
そらそうだ。9時から始まるイベント9時に来てギッシリでたまるか←ルーブルはギッシリだ
世眺め人D51の脇を抜けて会場へ。さて今回の特別展「日本初上陸 大恐竜展 知られざる南半球の支配者」とゆー能書き。その方面好きな向きには「あーゴンドワナ系ね」と反応が返る題目。
エスカレータで降りて、娘は持参のノートに名前をメモりつつさっさと次々。オレは正解者全プレとかいうクイズラリーに回答書きつつ。
「おトイレ」
はいはい行ってこい。戻って続きを観ようぜ……え?物販コーナ。
あ、あれ?展示は?
〝ここから出ると戻れません〟
トイレの位置で展示終わり。えーと、所要30分……。
図録:買ってません
自由研究にする:オススメしません。テチス海より南側の分布系統について体系だてて追ってるようなコアな方が腰骨をじろじろ眺めるとか、そのような用途には向きます。
物販でロケット鉛筆型の色鉛筆を買わされる。さ、終わったぞ10時過ぎ。どうしようこの後。ごめんこれなら派手で有名な連中並べてる科博常設の恐竜コーナーの方がお子様向き。
本館へ戻る。科博来たらコイツに挨拶しないと始まらない。「それでも地球は動いている」
「これなに?」
「上~の方からぶら下がってるだろ」
「あ、ホントだ」
「今どこの辺ブラブラしてる?」
「10のところ」
「覚えておけ」
「うん」
何とこの後科博全館ハシゴ。日本館を上がって望遠鏡やら
地震計やら。
「うえーガイコツだ」
「江戸時代って300年くらい前の男の人」
お茶しに下がって、地下には愛知万博にいた全天球シアターが引っ越してきて営業中。
〝マントル対流とプリューム〟
濃いな。
「気持ち悪かったけど面白かった」
娘の発言の真意を知りたい方はお出かけ下さい。
次いで地球館は地下へ潜るほど展示内容が宇宙へ向かうという凝った作り。
ミジンコの標本みたいな月の石はガラス越しのガラス玉
でけー水晶にスリスリぺたぺた。あー水晶大好き。この冷たい手触りと結晶の平面がたまらん。地球の主成分ケイ酸ラヴ~←病気
1階から地下3階まで巡る。アパトサウルス(←ブロントザウルス)/T.REX/トリケラトプス/ステゴサウルス/時代下って/マンモス……図鑑の主役勢揃い。ちなみに娘は巨大型アンモナイトが大型のカタツムリみたいで気に入ったらしい。
で、不満していた欲求も溜飲。
「ごはんにするか?」
「うん」
イベント期間中はレストランもギッシリだ。
5分で出てきた「ティラノサウルスの巣ごもり」真ん中の物体はゆで卵コロッケ。
食後は2階3階を攻める。科博サンここ頑張って科学技術館なみに子どもが遊べる空間にした。円盤回ってアークが飛んで、発電機が回って磁石がぐいぐい。
「君に位置エネルギの説明をするのはチト早い」
〝かはく探検教室 鳥の子育て〟
「やる~」
えーとですね。学芸員の解説を聞きながら鳥の子育ていろいろについて勉強してですね、シールを切り貼りして自分オリジナルの図鑑を作って帰ってね。って志向。
真剣に受講。
ちゃんとできたかな?
3階にはこんなものがある。ちなみに3階の本日スペシャルは変形菌。
「あのねぇ、このねばねばしたものは子実体から出てくる胞子から……」
どどどどど。
「すいませんおねーさん。逃げました」
(^^ゞ
はいこれで3時。主客転倒とはまさにこのこと。
「はい朝の振り子。いまどの辺にいる?」
「あ、ずーっとこっちに来てる。何で?」
「地球が回ったのさ」
物販。恐竜のフィギュアを買えという。
「君爪の化石持ってますが。さっきロケット鉛筆買いましたが」
「う~ん」
「んな人形買うな。つまらん。あっちのフンセキなら買ってやる」
「なにそれ」
「恐竜のウンコ」
(・o・)
……あのね、生ウンコじゃないから。ウンコの化石だから(糞石)。
「いらない」
以下オレの趣味。科博に来た影の目的もう一つ。
隕石欲しい←絶対異常だろ
いやつくば隕石頭の上ボボボ飛んでいったのを見た人間の一人として、宇宙からの訪問者欲しかったのよ。できれば一見して隕石と判るウィドマン・ステッテン模様のハッキリした隕鉄を。
「7500円」
……じゃ石質隕石でいいですが。
「55000円」
「65万円」
「155万円」
ふと思ったけどこれ買うことそのものも、ハンドキャリーで持ち帰るのも大変だよね。
アンモナイトの置換化石直径50センチ35万円。
まぁ宝石だし。
で、結局。
「これ下さい」
どこかの工場の鉄骨スクラップを……言うな、言いたくなる気持ちは判るが言うな。
な?だから「いかにも隕鉄」な奴が欲しいワケよ。えー信じよう。国立・科学・博物館なんだし。
わーいくっついたくっついた。……39歳のすることか。
(この隕鉄サン何億年宇宙にいたか知らんが。まさか1931年に人間に拾われて、まさか2009年にバカに磁石くっつけられてブログネタにされるちゃ思っておるめぇ)
『ルーブル美術館展・最後尾こちら』
『待ち時間・100分』
それこそ愛知万博を思い出したぜ。
●おまけ
ペット同伴で科博。しかもそのペットは四足動物にあらず。時代は変わった。
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自分の家の緯度を正確に調べて、それを機構的に反映すれば、確かに時計になりますよね…>振り子 問題は無風状態の確保と振り子の大きさですよね…でもさー…そんなんいちいち自分でやってらんねーよ…って(^^;、ユミ部屋に在る電波時計3台、テーブルの上と枕元と化粧台…全部、住近のディスカウントショップの、しかもそのバーゲンで買いました(^^;。 今またそのバーゲンやってるから、1200円で、表示部10×20cmくらいのがあるので、それを買おうかどうか迷ってます(^^;。
隕石の磁石実験は、人間の本能ではないかと解釈します(^^;。
投稿: 新村☆由美子 | 2009年6月 7日 (日) 10時21分
>家の緯度を正確に調べて、それを機構的に反映すれば、確かに時計に
あっはっは。ただ、家をぶら下げて振り子にし、免震性を持たせようというアイデアはあるようです。
(ごそごそ)
【公開番号】特開平10-176432
【公開日】平成10年(1998)6月30日
【発明の名称】三次元免震装置
【請求項3】前記構造体は、コンピューター室、自家発電設備、手術室、又は危険物保管庫のうちの何れかであることを特徴とする請求項1記載の三次元免震装置。
査定種別(査定無し) 最終処分(未審査請求によるみなし取下) 最終処分日(平16.3.23)
あらら(^^ゞ
父親の実家が結婚祝いに時計をくれると言ってくれたので、当時出始めだった「壁掛けの柱時計をくれ」と言ったら、毎定時に妖精達が踊ってくれる普通のクオーツが届きました……。
投稿: すのぴ@ちば | 2009年6月10日 (水) 21時55分