SSRI
Selective Serotonin Reuptake Inhibitors,
選択的セロトニン再取り込み阻害薬。
「抗うつ薬で攻撃性」副作用の疑い42件 厚労省調査
2009年3月7日6時16分
抗うつ薬「パキシル」など4種類のSSRI(選択的セロトニン再取り込み阻害剤)を服用した患者が、他人への攻撃性を増したり、激高したりするなど副作用が疑われる症例が08年秋までの4年半に計42件、医薬品医療機器総合機構に報告されたことが分かり、厚生労働省が調査を始めた。
厚労省によると、パキシルのほか、ルボックス、デプロメール、ジェイゾロフトについて、攻撃性、敵意や焦燥感を膨らませるといった報告が寄せられた。
(朝日)
厚労省の報告
http://www.mhlw.go.jp/shingi/2009/05/dl/s0508-4j.pdf
何か?
こいつ「控える・拒否する」=「やめておこう」という意識を薄れさせる効果を持つ。この「やめておこう」は犯罪・暴力に対する抑止意識も含んでいる「やっちゃいけない」の気持ちである。
人間、どうやっても先に進まない事態に対し、それ自体を破壊(抹殺)する行動を取ることがある。攻撃的機制と称し「殺してしまえホトトギス」である。
鬱が強まると「自分」を責める。それは「失敗を恐れる」という段階から「あきらめ」に進んでいる状態を示唆する。SSRIは当然、失敗への恐れの段階に効果を見せる。
そのまま自分を責め抜くと自分を殺す……自殺に至るが、自分を保持しようとする意識が強い場合、他人を攻撃して自分を優位に保つ。「誰でも良かった」という容疑者の述懐は、この状態を恐らく示唆する。
これら「攻撃」にSSRIが作用するならば。……そういうことだ。
鬱が強いと「気分が前向きになりません」となる。「どうせだめだ」という「あきらめ」が存在すると大概こうなる。それはクスリの領域ではなく、その人自身、個性人格を認めてあげる必要がまずある。そこすっとばしてクスリに頼ると間違いに繋がる。
テレビで見た方もあるかも知れないが、紹介された事例では「好転しません」に対し、クスリを増やした。そら攻撃に対するタガが外れて当然だ、となる。
ただ、これはSSRIの攻撃作用を説明する諸仮説の中から、オレ自身がオレ自身の経験と照らし合わせて納得行くものを選んだだけで、定説ではない。
オレの場合、少なくとも「努力しよう」という意識が裡にあるので、SSRIは適切な選択だと。
思いたい(おいおい)。
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