リンク

  • 創作物語の館@ココログ出張所
    別途お話を書いています。携帯端末で気軽に読めそうな短いのと、携帯端末でどうにか読めそうなデータ量に小刻みに切り分けた長いのと。 メインはファンタジー、冒険、命を守る。先端科学、魔法、超能力、妖精さん、てんこ盛り、暇つぶしにでも覗いてやって。50作少々あるので。
  • 竹谷内医院カイロプラクティックセンター
    ヘルニアや座骨神経痛と闘うあなたに。ここが私の安心サポート。 (カイロプラクティックまとめ記事はこちら
  • 朋和カイロホームページ
    名古屋におけるオレのケツ腰の守護神。JAC認定カイロプラクティック。さあアナタもLet’sバキボキ
  • ポケモンGOの記録@Sunop2000
    日々のポケ活記録(但し毎日更新するとは限らない)

ついったー

  • ついったー(暫定運用)

天気予報です

  • ウェザーニュース

めーるぼっくす

無料ブログはココログ

« 電飾娘 | トップページ | 豪雨から身を守るために »

2009年7月26日 (日)

表現すること~観劇によせて~

ツテで観劇。
都内のミニシアター。40人ほどで一杯、みたいな。

妻もオレもテメエで話書くので創作鑑賞は極めて辛口である。
物語自体は売れないテキ屋の兄ちゃん(それこそ「香具師」である)が、夏祭りの未亡人に恋をして、彼女を追いかけ結局失恋という殆ど寅さん。従って起承転結はあからさまで予定調和……なのだが。

香具師を主役でスタートしたにもかかわらず、その未亡人を巡る人間模様に話の主題がシフトしてしまうんだな。ところがテーゼは「堅気の人生と渡世人の人生」。ズレがある。従ってここへプロットを持って行くために強引で唐突で必然性を感じない台詞回し、いわゆる「ご都合主義」が登場する。

聞けば何度か脚本練り直して同タイトル5作目という。「ようやく目的に近い物に仕上がった」と主催者がチラシに書いているが、逆に言えば自身の中で完成していないということだろう。だとすれば、その原因はオレに言わせれば一つだ、その主役・視点の移動だ。これを解決しない限り、どっちつかずな感がいつまでもつきまとい、誰の目線で何を言いたいのかぼやけてしまう。

正直、そこは初歩的な問題点であり、これ以上触れない。集団劇、二人主役も無論あるわけだが、それは基本である主役の目線を確立してからその先の話だろう。

実はこの劇、大きな問題点がもう一つある、タイトルに持ってきた「表現」である。とある経営者のこんな発言を引用する。

「あのパワーポイントってのはイケマセンね。長いだけで中身のないプレゼンテーションでも、あれでカラフルに作った結果、なんだか立派な物を見せられた気分になってしまう。我々の時代はA4用紙1枚にまとめろと言われたもんだ」


まとめるということ。

素人さんの劇に良くあることなのだが、「あれもこれも取り入れたい」を赴くまま取り入れた結果、主旋律が蒸発してしまうキライがあるのだ。すなわち、それら有象無象を書き込む間に、自身全体と主題が掌握できなくなり、結果として視点が散漫になったり移ったりするのである。この劇で香具師から未亡人中心に移ってしまったのもその類では?というわけだ。

舞台に限らず、映画や写真、音楽もそうだが、あれやこれやと取り入れると肝心な物が小さくなる。
また、見る方は与えられた情報全てを覚えられるわけではない。
そこで自分が本当に表現したい物以外は切り落とす必要がある。「かいつまんで伝える」これが表現……「表」を「現す」……である。

従って、表現者は盛り込みたい色んな色んな物から、考えに考え抜いて切り落とす。後ろ髪引かれつつも切り落とす。その代わり残った手駒に全部を注いで、それだけで全てを語ろうと努力する。言うなれば詰め将棋の美学だ。許されるのは「手駒だけ」「全て王手のみで攻める」。見せ場の連続で本質を提示するわけだ。ましてや舞台である。観客の視野に提示できる物は限られるし、俳優の動線も考慮の要あり。当然、ならではの工夫も必要となる。

ハッとした方あるかも知れぬ。そう、表現するのは相当に難しいことなのだ。見せたいと思って作ったエピソード捨てろというのだ。断腸の思いは判る。でも見てる側には無駄は無駄。妻は通っていた童話教室から「無駄なキャラを作るな」と言われたという。さもありなんである。

ボカボカ突っ込んで結果長くなりましたというなら誰でも出来るのだ。原石の周囲そぎ落としてぎらり輝く宝石に仕立て上げてこそ人に見せられる。だから舞台芸術なのである。

申し訳ないが「次回の予告DMを欲しいか?」という問いに「いいえ」と答えた。今のままでは袋小路だ。

手のひらサイズ表現者の一人として、自戒を込めて。

« 電飾娘 | トップページ | 豪雨から身を守るために »

コメント

 一点を見つめる人が居る…

 それにつられて同じものを見る人が居る…

 それが強烈な印象を放てば…或いは万人の共感を伴うものであれば…それは見る人を惹き付け続けるでしょう…

数は問わない。
「夢中」になってくれる人がいればそれでいい。

どちらにせよ、認められることは大変で嬉しい物。

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 表現すること~観劇によせて~:

« 電飾娘 | トップページ | 豪雨から身を守るために »

2021年10月
          1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
31            

最近のトラックバック