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2009年8月10日 (月)

く す り ♪

強力な睡眠薬を使ったことのある立場から言えば、
薬物依存は「宜なるかな」
肯定ではない。
抗えないのだ。

睡眠障害は多く、ストレスやプレッシャーで気が高ぶり、寝付けないという状態から始まる。寝不足になるので更にパフォーマンスが下がり、ストレスが増大する。で、
「寝なくちゃ」
と思う。一生懸命寝ようとする。いついつまでに寝付いて睡眠時間を確保して。
一生懸命に何かする=考える=脳を使う=目が冴える
眠れない。睡眠時間はどんどん無くなる。早く寝なくちゃ。焦る。
焦りとは気の高ぶり。
気が高ぶって眠れるか?
余計寝不足。余計ストレス。更に眠れない。負のスパイラル-。

そこで睡眠薬を喰らうとこうなる。力が抜け、焦りはなくなり、思考が次第にゆっくりになって微睡みが訪れる。それは風通しの良い縁側の初夏のように。川のせせらぎが聞こえる木陰のように。
吸い込まれて行くような、落ちて行くような気持ち。
身を任せてしまいたい。その後はどうなってもいい。地震が来るかも?知るか・・・。

焦って寝なくちゃはウソのよう。また、疲れ切って身体を休めたいというのとも違う。苦痛から逃れるのではない。心地良くなるのだ。意識は五感が送ってくる有象無象から切り離され、漂うような気になってくる。苦しい寝汗を知る枕の肌触りが、悶々と寝返りを繰り返したシーツの感触が、まるで別の高級品で撫でられているように。

でも、それは1回目だけ。

翌日、2回目は眠くはなったが、普通に「眠い」であった。前日のような快さまではなかった。3日目は「眠れる」。4日目は寝たい時に寝入ることが出来る。
ちなみに1ヶ月の休暇をもらった上での話で、「明日以降のこと」は向こうしばらく考えないで良かった。「放っておけば眠れるだろ」この安心感が根底にあったために、微睡みの心地よさまでは要求しなかった。だから、単純な「導入剤」で充分な効果を発揮し、マイスリーで事足りるレベルまで戻ってきた。

ただ、ここでこのように書いていることから判るように、「1回目」の恍惚は
身体が知ってしまった。
最も、それはオレの場合、現在ある種の「保険」として作用している。イザとなれば再び薬が効くだろうという安心感であり、マイスリーは近似の薬であるという認識と信頼だ(マイスリーの手先かオレは)。
だから、その感覚そのものを再び求めようとは思わない。
求めようとは思わないが、知っている。
知っているから、「その感覚」を求めたい気持ちが芽生えたら最後と、理解できる。
処方箋という、合法的な方法で、手に入るのだから。

(つづく)

BGM:「Amphetamine」by Drax LTD II (taken from 「PURE TRANCE II」 avex trax 1994)

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