身から出たサビ
放送業界、初の赤字転落=09年3月期-総務省調べ
9月9日20時2分配信 時事通信
総務省が9日発表した国内放送事業者の2009年3月期収支状況によると、地上波テレビ・ラジオ局計195社全体の純損益は212億1900万円の赤字だった。前年度は620億4200万円の黒字だった。赤字転落は資料上確認できる1976年3月期以来初めて。
195社中、純損益が赤字だったのは半数以上の107社で、前年度の64社から大幅に増えた。
同省は「広告費の減少傾向が続いており、経営に影響を与えている」と分析している。
(引用終わり)
当然だろ。何だ最近の民放。
「お笑い芸人」が出てきてバカ騒ぎ→ザッピング→「コメンテーター」とやらが、したり顔で知った風に→マルの中に顔が映っていて「どうなるのでしょう」観客が声を揃えて「え~!」「……CMです」→先頭に戻る
余計な効果音、くどい繰り返し、目障りな字幕、ミエミエのヤラセ、どこの局でも同じ顔。
オマエラ自分で見てみろっての。気になるモノは録画して飛ばし見して5分で充分。
企業だって割に合わないCM枠高いカネ出して買わない。恥ずかしい番組のスポンサーに付いたら企業として恥ずかしい。
お笑い芸人を出すというのは彼らに進行を外注していることを意味する。ボケとツッコミまで局側が用意しているわけではあるまい?ネタ練りと機転の利いたアドリブを彼らに期待しているわけだ。ちょくちょく書いているが創造商売というのは熟成された在庫がないとネタ切れになる。その結果ツマラナイわけだし、創造力の使い捨てに至る。例えば「ボキャブラ天国」で注目された芸人各位。いまどれだけ残ってる?皆さん名前覚えてますか?
アニメはまだ良い方かも知れないが、それでもグッズ売らんがな根性が次第に幅をきかせて目に余る。オレサマはここで「フレッシュプリキュア」について言及したことがないわけだが、要するにそういう理由だ。娘に見せてる分には無害(≠有益)だが、キャラクターに魂を感じない。無理くり感が拭えず見ていて痛々しい。
この点「テレビ東京」が目覚めたとナナメ下の「痛いニュース」で見かけた方おいでと思うが、実際の所テレ東はターゲットマーケティングをきちんとやっている。アニメのラインナップは豊富だし、日曜はゴルフ三昧、美の巨人とかワールドビジネスサテライト……いかにも「見る人は限られそう」なんだが、その分の視聴率は手堅く稼げるのだ。企業側も視聴者が想像できるからスポンサーに付きやすい……と、こうなるわけである。
ネットを敵視する流れもあるようだが、ネットに向かう理由は、自分の欲しいコンテンツがそこにあるからだろう。みんなで同じモノ見る時代じゃなくなったのだ。……大分前から言われているが。
総花的な商売の代表といえばデパートだったが、この業界もようやくそのことに気付いて各店ターゲットを絞り始めたのはご承知の通りである。……っても、婦人服婦人服婦人服スイーツ婦人服なんだが。
やがて芸人たちも事務所ごり押しして番組に押し込んでもらうより、動画サイトにコント放って人気が出たら芝居小屋でライヴ……の方が、よほど直接的な実入りがあることに気が付くだろう。頼みの外注先お笑い芸人に見捨てられたらどーすんだテレビ局。ナニ?再放送?
……ああ、そうだね。
もうずっとそれやってていいよ。
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