コントロールダイヤル拘泥
調整用ツマミ・ダイヤルをボリュームと良く呼ぶが。
このボリュームは「量」の意味。量を調整するものってわけでボリュームコントロール。
ただ、ボリュームコントローラとして最も使われることの多い「可変抵抗器」がバリアブル・オーム、略して「バリオーム」なので。
ごっちゃになってる場合も多々。こいつは「バリコン」かも知れんね。
おいらがボリューム含め「微調整を行うコントロールダイヤル」に求めることは以下2点。
「重く」しかし「滑らか」であるべし。
微調整用途なので少しの力で大きく動いて欲しくなくて→重い方が良い
力を入れないと動かないってのもやりづらくて→滑らか
これはその点「硬くて軽い」という失格もん。ガリもある。まぁオマケのスピーカーなんだから求める方が間違いで。
ちなみに「ガリ」というのは、ボリュームをいじるとガリガリじゃりじゃりという雑音が混じる現象。要するに「接触が悪い」。
嫌って、普通の抵抗器をズラリと並べてカチャカチャ切り替える、なんてものもあり。
このひとの場合も凝った方で、ダイヤル回転にはダンピングが掛かっている。つまり、急にぐいっと回そうとすると抵抗感がある。ダイヤル自体も金属の塊で、手触りは重くて冷ややか。「ゆっくりじゃないと滑らかに回らない」わけ。
でも実態はデジタルボリューム。無段階に音が変わる訳じゃない。つまりこの子ロータリエンコーダ。
同じく。でも軽い。結構あっさり回るが、ボリュームステップが変化するのにかなりの角度を回す必要がある。
こういう、たくさん動かしてようやくチョビッと変化するという思想もアリで。
高精度電源とか測定器など、おおざっぱ調整用と微調整用、二つのボリュームを持っていたりする。
そのたくさん動かしてチョビッと変化する微調整ボリュームの典型。ポテンショ・メータ。
中身はバリオームそのものだが、調整範囲全域を動かすには100回とか1000回とか回す必要があるようになっている。
オーディオでも鉄道模型の速度調整でも、微調整にこだわる人はコレに置き換えたり、コレで自作したり。
ナニ?電車のオモチャでそこまでする必要性がワカラン?
発進・停止をリアルにやりたい訳よ。じわじわと。
で、模型のコントローラ。1000-CL。軽くて渋いダイヤル。常点灯アジャスターと干渉したりでオレ的には却下。そこで
「システムパワーユニット」のダイヤル。バブル期の製品であって、無垢アルミのインゴット削りだし。重量ずっしり。アジャスター関係のパーツ外して付け替え。ちなみにこいつはバイブレータ555のRC時定数でデューティを変える。コテコテのバリオーム応用回路。
そこまでするか?そこまでしてナンボでしょ趣味の世界は。
似て非なるものだがジョグ・シャトル。元々プロ用映像機器(つまりテレビ局等)の装備。大昔の高級ビデオに良く付いていた。内側のぐるぐるをジョグダイヤルといい、コマ単位で前へ後ろへ。回す速度を上げるとコマ送りの速度も上がり、スロー再生、更に標準再生・逆再生まで。
外側がシャトルリング。機種によるが左右90~100度くらいまで回る。回すほど速度が上がり、コマ送りから早送りサーチ、スキャンまで。
これも三菱V36とかV5000は無垢アルミでダイヤルも大きく、いかにも高級。持ってればステータスシンボル。追って猫も杓子もジョグシャトルってところで簡略的に。
持つ喜び、動かす楽しさ、譲れない拘り。
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