Sorcery and Magic
「不吉な」黒猫、10月に虐待が増加=英動物愛護団体 10月29日(木)17時6分配信 ロイター
[ロンドン 28日 ロイター] 英王立動物虐待防止協会(RSPCA)は28日、魔女と結び付けられやすい黒猫に対する虐待が、英国ではハロウィーンの季節に増加していることを明らかにした。
まず、ちょいと魔女を呼びましょう。
「どう思うこれ」
「イギリスで魔法って現役だし。よらずキリスト教影響下では影の体系として魔法生き残ってるところ多いよ。だから、本気でやってる人が殆どじゃないかな。『ハリポタ』なんかファンタジーじゃなくて真剣に読んでる人多いと思うよ。だからあそこまでのベストセラーになった側面もあるだろうし」
「黒猫と魔女って本来無関係なんだろ?」
「神秘的イメージに肌色差別が悪作用。根は人種差別と一緒。ペストの流行との絡みはご存じの通り。ネットサバトでも問題になってて、国家の体をなしてる私んとこから声明でも出せないかと。でもいかんせん魔法だからねえ。前面に出られないし説得力がイマイチ。黒猫を虐待すると呪われる、とかコンセンサスが出来ればまた違うんだろうけど」
「しかし人を魔法に向かわせる心理って何だ?」
「根拠も自信もないが目標…ぶっちゃけ欲望だけはある。努力せず成し遂げたい。そうだ魔法を使おう。ウチにくるメールなんか見てるとね」
「依頼来るんか」
「結構頻繁。今は請け負ってないし、国家間の諍いの仲裁がメイン、と国のサイトのトップに書いてあるんだけどね。大きく分けて3つ。復讐、恋愛、金儲け」
「どう対処すんの?そういうのって執着の果てだから容易にあきらめないと思うけど」
「そこでこれですよ。魔は神と違うから無償で与えたりしない。ギブアンドテイクの取引だ。要求に見合った何かを奪い去るが良いか」
「それでも来る人は来たりして」
「そんな根性あったら魔法に頼ったりしないって」
「来たらどうするの?」
「術式は教えます。ただ、どう判断するかは魔を司る冥王の裁量次第」
「得意のセリフだな。深刻な相談が来たら?大切な人が深刻な状況だ。救って下さい」
「…」
「どーした。オレ三点リーダで無言の行好きじゃねーんだ。枚数稼ぎみたいで……実は過去にあったとか?」
「目を閉じて祈って下さい。その方に光が降りてくる場面を思い描いて下さい。その光は見守る目線です。遥か高みからの、全てを存じておられる証の光です。光に包まれた大切な方はどのように見えますか?あなたを見ているはずです。あなたがその方にお持ちの全ての気持ちを伝えて下さい。感謝と祈り、隠していることがあるのならそれも全て。今ならその方に伝わります。そして、あなたの気持ちにその方は頷かれる」
「なるほどな。呪文無き魔法だな」
「ムネ無くても魔女ですから」
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