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2009年11月24日 (火)

紅白ドコ行く

出場者が発表される都度「対前年比劣化した」とネットで騒がれるのもそれこそ風物詩になった。その真偽はさておき、紅白歌合戦という番組に「格」があった往時に比して、圧倒的に音楽鑑賞の環境が変化しているのは確かだろう。
昭和の音楽は放送されるのを待つしかなかった純粋に1次型メディアであった。受信側が意志を示す手段はリクエストやランキングしか無かった。もちろんパッケージメディア……レコードはあったが、そのリスニング装置であるオーディオが気軽に買える代物ではなく、テレビと同様家庭の中心にあった。すなわち家庭単位で受け入れてもらえる必要性は放送もメディアも同値であった。つまりレコードが売れるには結局人気が必要であり、レコードと放送はシナジーを構築する関係にあった。

これが崩れたわけだ。

まずテレビ側はビジュアル面を押し出すようになった。ルックス重視のヘタクソアイドルの跋扈である。「人気があればいい」の行き過ぎである。
オーディオ側は「個人所有化」が進んだ。ヘッドホンステレオが登場し、オーディオ自体低価格化した。
鉄道を類に引くまでもなく、趣味は本来それぞれがそれぞれの好き勝手な方向に拘る……その筋のオタクになることである。アイドルに耳的な訴求力が無く、耳側のメディアが一曲単位で安価にダウンロード出来る、となれば、テレビの魅力は失せる。また、それぞれが好きなモノ聞くということは、「コアなファンが少しずついるという状態が多数ある」に進化する。それこそ電車なんかそれぞれの型式のファンがそこそこ存在し、全体として「鉄道ヲタク」というマーケットを形成している。逆に言うと鉄道ヲタク自体は多いが、だからって特定の型式の電車の模型だけが売れたりはしないということだ。シリウスみたいに目立たないが、集まってプレアデスである。
そうなると「買い支え」という行動を行う「濃い者」を身に付けたアーティストが俄然有利となる。増減の波が少なく、そこそこの固定数を見込めるからだ。積分すればそれなりの数となる。この点、今回声優と歌手の兼業がエントリーしたことは象徴的だ。ちなみにこれを書いてる2009年時点で存在している「AKB48」もその典型だが、逆にそこに目を付けて「買い支え」行為で利益を出そうというビジネスモデルが鼻に付く。今のところそれでも買ってる健気なヲタク達がいるので、売り上げの数の上では健闘しているが、可処分所得は無尽蔵ではない。ましてお給金を安く叩かれている現代の若者達だ。利口な方法とは思わないがね。その点、手を変え品を変えメンバーを替えで維持継続を試みた「モーニング娘。」はまだ良心的だったかも知れない。ただいかんせん、ヲタクのレベルになると根本的な質を重視するという視点が抜けてたかな。

家族の団らんにテレビがあって、みんなで同じものを、というスタイルの中で支持されたのが紅白だ。その団らんを紅白で取り戻そう……みたいな意図があるようだが、団らんのカスガイにはなったとしても、その当時のビジネスモデルには絶対に戻らない。いいとこ、入れ替わり立ち替わり、家族がそれぞれ好みの歌手のパフォーマンスを見に来る、程度だろう。それにしても小型テレビ、ワンセグ携帯が普及した状態では、その時間にチラッとそういう画面を覗いてすぐに消す、が関の山かも。

年末にダラダラ歌を見聞きするという習慣の存在は否定しない。ただそれは盛り上がるというより、年末くらいコンテンツを血眼で探すような過ごし方はしたくない。上げ膳据え膳で過ごしたいから、とした方が実態に合っているだろう。すなわちバックグラウンドオーディオビジュアルである。その状態は決して「歌合戦」ではない。好きな歌かどうかであって、勝ち負けなどどうでもいい。

だったらむしろ、「良い歌」「優れた歌手」を揃えてキチンと聞かせて欲しい。上にも書いたが分散化して尚惹き付ける能力とは質の高さに他ならず、質の高さはジャンルに関係ないからだ。往事研ナオコなんかそうだし、昨今ジェロもその系統だ。お年寄り層に若者向けは受けないと思われているようだが、若者でも質が高ければお年寄りは支持する。電車で言えば、特定の型式が好きだからって、優秀な他の型式を知らない、或いは否定するのは、単なる無知の恥さらしである。
美空ひばりだって、その時代は若者向けのしかも「子どもアイドル」だったのだから。

媚びるな、紅白

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