大地神明【3】
7.神と地と人
そのあからさまな断層こそ中央構造線である。
(ぐーぐるまっぷ)
(wiki)
↓阿蘇山空撮で佐田岬が見える形にしたがそういう意図である。阿蘇山から豊予海峡、四国山地、淡路島、和歌山、明日香、伊勢、渥美半島と、中央構造線は一本の線を描いて日本列島をぶち抜いている。
ここで古事記に戻る。
国土は次の順番で生まれたことになっている。
淡路島-四国( 伊予国・讃岐国・阿波国・土佐国)-隠岐島-九州(筑紫国・豊国・肥国・熊曽国)-壱岐島-対馬島-佐渡島-本州
アンダーラインは中央構造線の周囲。それ以外は何だ?って話だが、隠岐の島は出雲の向かい側であって、編纂時期を考慮すれば書いておくのは当然。壱岐・対馬は九州と朝鮮半島の間にあるので、これまた書いておくのは当然。
佐渡が離れているように思える。これは「本州」をどこまで意識していたかを知れば解決する。
中央構造線は伊豆半島が南から衝突した関係でwikiの図解にあるように大きく曲がっているが、最終的には霞ヶ浦に達する。
霞ヶ浦。
ここを挟んで南北に神宮がある。千葉県側に香取神宮、茨城側に鹿島神宮である。神のお社数あれど、「延喜式」に「神宮」と記されているのは伊勢(単に「神宮」)・香取・鹿島の3つのみだ。そして、この両神宮には地震を起こすナマズを封じたとされる「要石」がある。
はい。奈良と霞ヶ浦の間にコンパスを渡して、奈良と佐渡島の間に渡して下さい。つまり朝廷の勢力範囲はその辺りまでだし、中央構造線は地震の巣……日本列島に横たわる大ナマズとして意識され、東端であり海へ抜ける霞ヶ浦まで踏破された。そして、この東端の地、及び、奈良の東側に守護のため、大地の声を聞く場所として、神宮を置いた。
あとそう、「天の岩戸」がある高千穂は、阿蘇外輪山の東側。
次回まとめ
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