京浜急行雑感
「雑色じゃねーの?」
鋭い。
最近ネガティブな批判・こき下ろし・パンツ下ろしネタが続いたのでポジティブなことを。
所要でヨコハマに出かけて京急に乗った。総武快速ユーザとしては10番線に行けば話早いんだが、京急は乗っていて楽しい。
まず誰もがあげることだと思うが「ぶっ飛ばす」。直線はひたすらに飛ばす。曲線を通過すればすぐ加速する。スローイン・ファーストアウトはクルマのコーナリングの技法だが、それを電車でやらかすのがこの会社。加速度も高く、ダッシュと呼ぶに相応しい。カーブに付いた傾きは鉄道の場合カントと呼ぶが、京急のそれはバンクと呼びたい。車体傾けて颯爽とかっ飛ばして行く。輸送機関としての鉄道の眼目は「大量」と「高速」その一つの原点がここに生きている。
そして限られた設備を目一杯生かした乗客本意の運転体系(フリークエンシー)。神業に近い追い抜きや増解結、あっと驚いた蒲田スイッチバック空港乗り入れ。胸の空くような大岡越前ならぬ「列車さばき」の快さ。事故時の回復の早さと、とりあえず行けるところまで走らせる「行っとけ」もここに入れておこうか。このなるべく乗客の利便を損なわないようにという考え方は、全部止めてその後もウジウジと遅れを引きずるヒガシニホンに爪の垢。
最後にヲタク的に嬉しいのが電車に対するコダワリと丁寧な扱い。そりゃ商売道具ですから、最新のテクノロジーをボカボカぶち込んで「これぞ京急」というヤツを次々出してくる。そして古くなっても綺麗に使う。耳障りなはずのインバータドライブ電磁音で歌わせたり、先頭車は安全性から絶対電動車(=重い=強い)といった辺りもここに入ろう。コンフォートなシートは快適そのものでオレのケツにも優しい。地下では文句なく日本一の地下鉄電車。
願わくばその快速特急で成田じゃなくて千葉へ入ってくれまいか。躊躇無く総武快速を裏切る(笑)
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