仕事の準備は仕事か?【2】
ケーススタディ。
9時ジャスト業務スタート。求められる「準備」とは?
1.製造ライン
まぁ基本工場の人間なので最初にここから。
大体「何を何台作る」→「基づいて、材料をしかるべき場所に配置する」ここまではどこの製造業でも一緒だろう。
後は内容によってキカイのウオーミングアップも必要。分かりやすいところで溶接やハンダ付けなど熱加工。いつぞや書いた「プリキュア工程」(予備-pre-硬化処理-cure-)なんかもそういうウォーミングアップ必要だ。ガスや溶液の温度、濃度、エトセトラ。
ウチの会社の場合「段取り時間」というのが設けられていた。実際の職工さんの他に、段取り担当がいて、少し早めに出てきてその手の準備を行い、職工さんが9時せーので作業開始できるようにするわけ。それはそれで「段取り」という仕事なので、お給金が出る。
一方、職工さんに求められるのは9時せーので作業開始できる、という準備。作業服、静電気対策、作業指示の帳票。但し、こちらの準備は仕事にカウントされない。
2.お店(販売専門)
これはバイトや入社当初の販売実習など。
例えば10時開店だと8時半には入る。納品のトラックがズラーッと並んでいて、到着したそれら商品を売り場に陳列する作業というのがまず発生する。これは「仕事」。
一方売り場のチーフなんか今日はコレをこれだけ売る!とか、これをスペシャルに売り込む、など目標を決めて、POP書いたり特設コーナーを設けたり。これも「仕事」。
で、これらは全てお客さんを迎えるという店本来の業務の準備。
但し、商品を売り場に持ち込むには、発注リストが必要だし、販売方針を決めるにはそれまでの売り上げデータや推移が必要。それらの準備は仕事にカウントされない。
まだまだ。明日に続く。
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