supereurobeat vol.200に寄せて
「スーパーユーロビート」
エイベックスが延々と発売を続けている高速ダンスサウンドコンピレーションアルバム。エイベックスの原点でもあるし、コンピレーションという形態を日本に定着させた元祖の一つ。
安室奈美恵の「Try me」「太陽のシーズン」(原題:Season)V6の「Music for the people」はユーロビートの日本語カバーだ、と言えば、多くの方「ああ、ああいうのか」とお判りになるのではあるまいか。手先メインの振り付けは、その手のひらの動きから「パラパラ」と呼ばれる。お立ち台、顔グロ女子高生、幾度かブームを作りながら常に時代と共にあった。
オレはどっちかいうと姉妹シリーズ「ハイエナジーレボリューション」(→ユーロファイアー)を集めていて、これがVol.27で謎の尻切れトンボに至ったため、S.E.B.に手を出した経緯がある。丁度デルタレコードが参加したVol.64発売の頃で、61,62は後から買い足し、60番台以降を揃えた。所々抜けているのは「ノンストップメガミックス」を買ってないから。基本的に好きな物チョイスしてテープを作って聞きまくるというスタイルだったので、好き嫌いゴチャマゼのノンストップはお呼びじゃないわけ。ちなみに、「ハイエナジー~」及び幾つかのキリ番バージョンノンストップミックスが実家に置いてある。それでもこれだけのボリュームになる。オレってバカだなぁ。
こんこんと聞き返すと、曲とリンクされた「その頃」が思い出され、重爆ビート蹴立てて突っ走る曲相なのにノスタルジックという不思議な感覚に陥る。聞き始めた当初オレは新入社員であり、今は娘が1年生。そしてエイベックスがどえらいデカイ会社になったなぁという。「原点だ」と付録DVDで松浦社長が述べておられるが、ことS.E.B.に関する限り、プロデュースもイタリアの制作陣も姿勢は一貫していると言っていいと思う。揶揄されてるの知ってるし、CCCDや190番台のコンセプト、200番の延期と確定に関する告知の不定など、顧客として少し首をかしげる部分はあるが、原点が原点である限りまた戻ってくると信じたい。時々書いてるが、クリエータは「育てて守る」必要がある。充分でかくなったら、次はそっちに注力して欲しい。S.E.B.自体、そうやって始まったのだから。
anniversary everlasting dance trax.
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